3歳になってますます最強になった「イヤイヤ星人」の息子が天使に見えた瞬間
疲れも怒りも吹き飛んだ、天使の破壊力
そんなわんぱく息子の寝かしつけを終え、夜遅くまで試験勉強をした後、そーっと息子の寝顔をのぞいてみると、なんとも幸せそうな顔をして眠っているのです。昼間イヤイヤ星人になっているなんて、微塵も思わせない、そんな天使すぎる幸せそうな寝顔。ぷっくりほっぺに長いまつげ。ポカンと開いた口はときにはよだれも垂らしながら、きっと楽しい夢を見ているんだろうなと思うかわいい寝息……。 夫とふたりで「かわいいね」と、小声で目配せしあって微笑むこの時間が、たまらなく幸せな時間でした。そんな息子の寝顔を見ながら「明日こそ、ずっと優しいママでいよう」「今日は怒っちゃってごめんね」といろんな気持ちが浮かんで胸いっぱいになったりもしました。そして、寝顔を見ていると眠かったはずなのに「勉強がんばって、絶対に一発合格してやるんだ!」と活力も湧いてくるのです。子どもの寝顔パワー、恐るべし。どんなにハードな一日を過ごしても、子どもの寝顔でリセットされるって、なんと安上がりなのでしょう。 このエピソードをXでポストしたところ、7000以上の「いいね」をいただきました。そして、私と同じように、子どもが寝ているときの天使状態をコメントしてくださる方がたくさんいました。 「寝ちゃえば極上の可愛さなんですよね~」 「寝顔と笑顔は超一級品ですね」 と、みなさん、笑顔と寝顔で、大変な子育てもがんばっていることがわかり、勇気もいただきました。
息子への愛だけでなく、両親の想いにも気づいた
「親になると自分の親のありがたみがわかる」とよく言います。もちろん、親にならずともありがたみがわかる方もたくさんいらっしゃるし、親になって親の子育てに疑問を感じたという方もいるようです。感じ方は人それぞれですよね。 私は、出産するまで子育てがこんなに大変と思っていなかったところもあって、「こんなにも寝れなかったのか」「こんなにも不条理なことも親は我慢するのか」と親のありがたみというか、人間を育てるのは想像以上に大変なことなんだということを反省も含め、感じる毎日です。 私は幼い頃、父親が大好きで、小学生までは父と同じ部屋で寝ていました。父は私が小さい頃、会社の飲み会にもほとんど参加せず、子どもが起きている時間に必ず帰宅していました。子守唄を謳ってくれ、それを聞きながら私は眠りについていました。ところがある日を境に、父の帰宅時間が深夜遅くに変わってしまったのです。いつも子守歌を歌ってくれた父が帰ってこない……。心配になった私は「お父さんが無事に帰ってきますように」と神様にお祈りをし、父が帰るまでは起きていると頑張ってみたものの、いつも力尽きて寝てしまっていたことを今も覚えています。 大人になってから知ったのですが、父は当時新しい部署に配属され、上司からタクシーチケットがあらかじめ配られるほど、午前様覚悟のハードワークだったそうです。当時はバブルの終わり頃。ちょっと前にドリンク剤のCMで「24時間戦えますか」とサラリーマンを鼓舞する歌が流行していた時代。父も企業戦士として忙しかったに違いありません。そんなハードワークでも休みの日には私とたくさん話をしてくれ、立派に定年まで勤めあげてくれた父。そして、今では3歳息子の子守りも安心して任せられるほど、孫にもやさしく関わってくれています。 3歳息子の天使の寝顔を見ていると、「そうか、父も私の寝顔を同じ気持ちで見ていたのかな」とふと感じました。忙しくて時間に追われる毎日だけれど、一日の疲れを癒やすチャージにもなる。そして、母も忙しい父と、小さかった私と兄の子育てとで、当時は呼び名はありませんでしたが、ワンオペ育児で大変だったに違いありません。天使の寝顔は、子への愛を感じるとともに、父や母もそうであったのだろうと、親からの愛も感じるのです。 現在父は72歳、母は67歳。いつまで親孝行できるかはわかりませんが、できるだけ日々感謝の気持ちを伝えていきたいなと、息子の寝顔を見て思ったうつ子でした。ワッショイ!
ひみつのうつ子ちゃん