[絶版車の大敵=サビと戦え!] スプレーするか漬け込むか、程度で使い分けたい強力サビ除去剤
塗料開発製造メーカー・BAN-ZI製の「サビキラープロ」は、サビの上から塗るだけでサビの進行を止める、たしかに便利だ。だがバイク用パーツのサビは、上から塗るのではなく根こそぎ取り除きたい。「サビトルキラー」「サビタンキラー」は、そんな絶版車オーナーにこそ活用してもらいたいアイテムだ。 →【画像】絶版車の大敵=サビと戦え! 程度で使い分けたい強力サビ除去剤
旧車や絶版車のメンテナンスに最適。使い勝手の良い水性&中性タイプ
塗装やメッキで表面処理を行っても、進行していく金属のサビ。旧車や絶版車ユーザーにとって、サビは常に悩みのタネだ。 サビの上から直接ペイントできる錆転換塗料「サビキラープロ」と防錆塗料「サビキラーカラー」、そして今回紹介する錆除去剤「サビトルキラー」「サビタンキラー」は、いずれもサビの専門メーカーであるBAN-ZIが開発した製品だが、アプローチの方法がそれぞれまったく異なるのが興味深い。 サビトルキラーもサビタンキラーも金属表面のサビを除去する製品で、サビキラープロのような塗料ではない。そのため、サビに覆われたクロームメッキパーツのように、サビは落としたいが質感は変えたくないという場面で最適だ。 スプレーボトルで吹き付けるサビトルキラーの主成分はチオグリコール酸塩で、スプレー後30秒程度で反応が始まり、5~10分待つと赤紫色に変色した溶液が流れ落ちる即効性が特長。この反応はブレーキダストクリーナーにも共通するもので、サビとともに鉄粉除去にも使用できる。 一方のサビタンキラーは、有機酸アミン塩がじっくり反応してサビを落としていくタイプで、ガソリンタンク内部のサビ取りに適している。また、バケツに入れたサビタンキラー溶液にパーツを浸せば、表面のサビ取りにも使える。どちらも金属素材や環境や肌に優しい中性タイプなので、安全に使えるのも魅力。 ワイヤーブラシなどで擦らなくてもサビが溶けるように落ちるサビトルキラーも、手が届かないガソリンタンク内のサビも確実に除去するサビタンキラーも、旧車や絶版車のメンテナンスやレストアには欠かせないアイテムである。