ジョルジオ・アルマーニのドレスを、スタイリッシュに着こなす柚香光さん（松井英幸撮影）

今年5月に宝塚歌劇団を退団した、元花組トップスターの柚香光（ゆずか・れい）さん（32）。ダンスの名手として知られ、「はいからさんが通る」「うたかたの恋」など、少女漫画から抜け出したようなりりしい軍服姿で、ファンを魅了した。卒業から半年を経て、クールな大人のドレス姿で、来年1月に出演予定のバレエ公演と、現在を語ってくれた。 【写真】「バレエ少女でした」との言葉通り、背中越しのポーズも美しく決める柚香光さん ■パリ・オペラ座看板ダンサーからの指名 《来年1月、東京、大阪、名古屋で「マチュー・ガニオ　スペシャル・ガラ　ニューイヤーコンサート」に出演する。世界最高峰のバレエ団の一つ、パリ・オペラ座バレエ団のエトワール（最高位ダンサー）、マチュー・ガニオさんから直々の相手役指名を受け、新作のデュエットダンスを披露する予定だ》 マチューさんとご一緒させていただくなんて、全く想像もしていなかったので、「本当に私で、合っていますか？」（笑）という思いでしたが、マチューさんが宝塚歌劇団という存在と舞台の魅力に、すごく理解を示してくださった。「柚香さんと一緒にやりたい」っておっしゃっていると伺いました。 マチューさんの口から、自分の名前を出していただいたことにすごく驚きましたし、2人でどんなナンバーができるのか…。クラシックバレエと、私が（宝塚で）してきたダンスっていうのは、種類もリズムの刻み方も、体のエネルギーの使い方、筋肉の使い方も、全然違います。2つの違うジャンルの踊りを、どう融合していくのか。簡単ではないですけれど、ぜひ挑戦させていただきたい、と思います。 ■世界的振付家ノイマイヤーも魅了 《3歳からバレエを始め、宝塚入団までバレエ一筋だった柚香さん。柚香さん主演の花組公演「うたかたの恋」（令和５年2～3月、東京宝塚劇場）を、来日中だった世界的振付家ジョン・ノイマイヤーが観劇して気に入り、柚香さんについてマチューさんに語ったことが、今回の共演につながった》 ノイマイヤーさんが、私が出演していた「うたかたの恋」をご覧になって、宝塚のことを「すごく面白い」って気に入ってくださったんです。コロナ禍の期間中で、残念ながらお目にかかれなかったんですが、本当にありがたかった。マチューさんも、宝塚をご存じでした。