宝塚退団から半年、元花組トップスター柚香光の今(前編)〝バレエの貴公子〟と共演へ
■上野水香さんと子役時代に〝共演〟
《今回、出演予定の上野水香さんとも宝塚入団前、同じ舞台に立った》
ご一緒、というのは本当におこがましいぐらい。小学生のとき、牧阿佐美バレエ団の公演に(子役として)毎年、恒例行事のように「くるみ割り人形」などに出させていただいたのですが、そこで踊られる上野さんの姿っていうのは、いまだにすごく覚えています。幼心に、初めてお近くで拝見したバレエのスターが、草刈民代さんと上野水香さんでした。
上野さんはいつも宝塚の作品も見に来てくださって、それもすごく嬉しかったのですが、まさか同じ舞台に(立てるとは)。同じ公演の舞台に立つのは、もちろん牧先生のとき以来です。私も宝塚に入ってから、バレエの舞台に立つことはなく、こんな形で新しい挑戦ができるとは想像していなかったので本当にありがたいですし、何があるか分からないですね。
だからこそ「そのとき」のため、日々研鑽を積まないといけない。自分自身と向き合って、成長しなければいけない。自分のしたいこと、自分がやってきたこと、自分の魅力っていうものを己で理解し、未来に繋がって、可能性が広がっていくような、そんな公演になるといいなと思っています。(聞き手 飯塚友子)
◇ゆずか・れい 平成4年、東京都出身。宝塚音楽学校に95期生として入学し21年、宝塚歌劇団に入団し、花組に配属。華のある立ち姿とキレのあるダンスで令和元年11月にトップスターに就任。代表作に「はいからさんが通る」「うたかたの恋」など。
◇公演は令和7年1月3日、大阪・フェスティバルホール▽6日、名古屋・Niterra日本特殊陶業市民会館フォレストホール▽7日、東京・NHKホール。問い合わせはキョードーインフォメーション(0570・200・888)。