【香港】キャセイの8月旅客、2カ月連続200万人台
香港の航空最大手キャセイパシフィック航空(国泰航空)が17日発表した8月の輸送実績は、旅客数が前年同月比15.9%増の延べ206万8,979人だった。2カ月連続で月間200万人を突破した。前月比では3.0%増加した。 劉凱詩(ラビニア・ラウ)最高顧客・商務責任者(CCO)は、8月は夏の旅行シーズン後半戦で、7月の力強い需要が続いたと説明。中国広東省の珠江デルタ9市と香港、マカオで形成する一大経済圏「粤港澳大湾区(グレーターベイエリア)」からの観光旅行需要が旺盛で、とりわけ短距離路線が人気だったと振り返った。月初には香港と中国浙江省寧波を結ぶ路線の運航を再開し、中国本土と香港、インドからの旅客に好評だったと述べた。 今後については、国慶節(中国の建国記念日、10月1日)連休の本土からの旅行需要に期待感を示した。人気の旅行先は東南アジアや日本、韓国となっている。 キャセイは10月末にサウジアラビアの首都リヤドと香港を結ぶ旅客便の運航を開始する。傘下の地場格安航空会社(LCC)の香港エクスプレス(香港快運航空)は、11月に広島線、12月にベトナムのフーコック線を就航する。 8月の貨物・郵便取扱量は前年同月比6.3%増の12万4,236トンだった。前月比では2.0%減。月末に向けて需要が拡大した。9月後半から貨物輸送のピークシーズンに入り需要拡大が予想されるため、北米路線を週5便増やす計画だ。電子商取引(EC)の貨物輸送量は引き続き増える見通しだが、一方で本土、東南アジア、インドからのハイテク製品や電子製品の貨物輸送量も増加するとみている。