草彅剛&中川大志が語る武士の魂「正直、面倒くさい(笑)。でも、憧れはあります」
この2人が並んでいる姿を見ると、男の美しさの多様さを思い知る。 表情に味わいと色気がにじむ草彅剛。すらりと伸びた四肢から、溌剌さと凛々しさを放つ中川大志。まったく異なる空気をまとった2人が初共演を果たすのが、映画『碁盤斬り』だ。 【全ての写真】草彅剛&中川大志の撮り下ろしカット(全14枚) 古典落語の演目「柳田格之進」をベースとした本作で、冤罪事件によって娘と引き裂かれた武士・柳田格之進を草彅剛が、気の優しい萬屋の手代・弥吉を中川大志が演じる。 映画で描かれた清廉潔白、謹厳実直な武士の生き様に、令和を生きる2人はどんなことを感じたのだろうか。
この1年、僕の心にはずっと中川くんがいました
――お2人が会うのは映画の撮影以来ですか。 中川 そうですね。撮影以来ですから、1年ぶりくらいですかね。 草彅 中川くんは全然変わらなくて。今日もイケメンでさ、悔しいなと思って。映画の撮影のときもね、なんで中川くんこんなカッコいいのかなと思って。 中川 いやいや(照)。 草彅 俺の闘志が負けないぞと思ってね、それで役づくりできました(笑)。 中川 そんなことはないです(笑)。 草彅 (ポスターを持って)この顔も中川くんを見つめてる顔じゃないかな? 最後の碁盤を斬るところだよ、これ。 中川 そうですね。この写真いいですよね。 草彅 この顔は、中川くんイケメンすぎんじゃないのって、ちょっと怒りを込めての顔です(笑)。 ――とおっしゃっていますが、中川さんにとって草彅さんとの共演はどんなものになりましたか。 中川 ずっとご一緒させていただきたい思っていた先輩なので、純粋にうれしかったです。 草彅 本当に? 中川 本当です。完成した作品を通して見る草彅さんの姿と、バラエティ番組で拝見する姿が全然違うじゃないですか。だから、どういうアプローチでお芝居をつくっていくのかを見られるのが楽しみで。 草彅 現場ではカメラの話ばっかりだったけどね。 中川 そうですね。カメラの話ばっかりしていました(笑)。 草彅 音尾(琢真)さんと中川くんがカメラに詳しくて。最近、自分のYouTubeでカメラを買おうという企画が出てて。「どんなのがほしいですか?」ってスタッフさんから聞かれるから、ずっと「音尾さんと中川くんが持ってるやつ」ばっかり言ってて。だから、会うのは久しぶりなんだけど、僕の心にはずっと中川くんがいたわけです。中川くんはこの1年、僕の存在すらなかったと思うけど。 中川 そんなことないですよ(笑)。 草彅 中川くんの持ってたライカがほしくて。毎日中川くんの名前を叫んでたんだけどな。 中川 ちょっと届いていなかったですね(笑)。