ヒョンデ、新型高級SUV「アイオニック9」でレンジローバーに対抗 過去最大のEVがデビュー
インテリア
インテリアは、まるでリビングのように「家具が揃い、くつろげる、思いやりのある空間」を目指し、開放感と機能性を重視している。 3列のシートはいずれも広いレッグルームを備え、2列目のアームチェア(オプション)はフルリクライニングが可能だ。 コックピットは、他のアイオニックシリーズでおなじみのパノラミック曲面パネルがダッシュボード上部に設置され、ドライバーディスプレイとインフォテインメント・スクリーンが一体化されている。重要な機能には物理ボタンとスイッチが割り当てられる。 センターコンソールは「ユニバーサル・アイランド2.0」と名付けられ、5.6Lの上部トレイの下に12.6Lの収納スペースがある。ユニット全体が前後にスライドし、後部座席の乗員も使えるようになっている。 トランク容量は3列目シートをフラットに折りたたんだ状態で最大1323Lを誇る。ボンネットの下には最大88L(四輪駆動モデルは52L)のスペースがあり、市販EVの「フランク」としては最も大きい部類に入る。
シャシー
ヒョンデによると、アイオニック9は長距離走行の洗練性とスムーズなハンドリングの両立を目指しており、軽量化には多大な労力を費やしたという(車重は未確認)。トルクベクタリング技術や「特別設計」の新しいサスペンション・システムも特徴とする。 足回りとしては前後マルチリンク式サスペンション、車体をフラットに保つセルフレベリング機能付きのツインバルブダンパー、走行中の振動を抑える液体封入式ブッシュを採用。四輪操舵システムは装備されていないが、最小旋回半径はキアEV9の6.2mに匹敵すると予想される。 タイヤ内の吸音フォーム、防音ガラス、主要構造の補強、そして「ノイズを発生源から隔離」するというアクティブ・サウンド・コントロール・システムにより、NVHレベルを高めている。
フェリックス・ペイジ(執筆) 林汰久也(翻訳)