阪神にD5位指名された佐野大陽。色紙に開幕1軍と記した（日本海L富山、提供写真）

プロ野球ドラフト会議　supported　by　リポビタンD（24日）日本海リーグ・富山の佐野大陽内野手（22）が阪神から5位で指名された。富山市内の会見場では、指名された瞬間、驚いた表情で関係者と顔を見合わせた。その後、かたく握手を交わすと何度も目頭を押さえ、あふれる涙をぬぐった。 「（富山では）野球の幅広さというか、奥深さついて考えることが多い1年だったんですが、こうしてNPBに行けるという結果として結ばれて、すごくうれしい。吉岡（雄二）監督や細谷（圭）コーチのおかげで感謝しています」 常葉大橘高の先輩には高橋遥人がおり「面識はないんですが、先輩がいることで安心できます。雲の上の存在で近づけるかわからないですが、遥人さんの後ろを守れるように頑張っていきたいと思います」と誓った。 柔らかいグラブさばきで堅実な守備が持ち味の右打ちの内野手。外野も守れ、高3時には捕手をした経験もあるオールマイティープレーヤーだ。独立リーグから、まずは支配下指名をつかんだ。次は甲子園で暴れる。 ■佐野　大陽（さの・たいよう）　2002（平成14）年2月14日生まれ、22歳。静岡県出身。常葉大橘高では甲子園出場なし。中部大では全日本大学野球選手権大会に出場。今年、日本海L・富山に入団。堅実な守備が持ち味。右投げ右打ち。178センチ、81キロ。