【プレビュー】堅守の横浜FCが待ったをかけるか、破壊力の清水が独走態勢を加速させるか| Jリーグ
【国内サッカー プレビュー】明治安田J2リーグは5月18日と19日に第16節が開催。ニッパツ三ツ沢球技場では、横浜FCと清水エスパルスが対戦する。
今節最大の注目カードだ。勝点25で4位の横浜FCと勝点37で首位の清水エスパルスが激突。今季のJ1昇格筆頭候補同士がニッパツ三ツ沢球技場で火花を散らし合う。 ホームの横浜FCは、シーズン3分の1を過ぎ、自動昇格圏をはっきりと狙える位置におり、一定の勝点は積み上げられている。現在は2試合勝ちなしで、4敗は喫しているが、連敗は一度もなく、落としたゲームもすべて1点差負けと大崩れしたゲームはない。 そんなチームを支えているのは、堅守と言っていいだろう。15試合を終え9失点はリーグトップの数字。失点数が1ケタ台なのはリーグ唯一である。GK市川暉記とンドカ・ボニフェイス、岩武克弥、福森晃斗で形成する3バックを中心とした守備は試合を重ねるごとに安定感を増しており、複数失点のゲームはたったの2試合である。 超J2級の攻撃力を擁する清水を迎えての一戦は、試金石の90分となる。破壊力満点のオレンジの攻撃をシャットアウトできれば、それは今後の大きな自信になるだろう。12ポイントある勝点差を考えてもホーム・ニッパツで勝利は絶対。得意のロースコアの展開に持ち込み、セットプレーを含め、ここぞのチャンスを見逃さない勝負強さを発揮し、ライバルの独走にストップをかける。 アウェイの清水は、盤石の強さを見せつけ始めている。4月以降は負けなしで第8節・徳島ヴォルティス戦こそ引き分けに終わったが、第9節・ヴァンフォーレ甲府戦から前節・鹿児島ユナイテッド戦まで現在7連勝中。打ち合いを制したゲームもあれば、接戦をモノにしたり、大量得点で一蹴したりと勝ち方もさまざまでどんな相手も寄せ付けない状態である。 その7試合で19ゴールを挙げているように得点力の高さがいまのチームの武器であり、31得点はリーグトップを誇る。V・ファーレン長崎のエジガル・ジュニオと並び得点ランクのトップとなる8ゴールを決めている北川航也のほかはいろいろなポジションの選手がゴールをマークしており、どこからでもゴールを陥れる強さが備わっている。 横浜FCとの勝点差だけを考えれば、アウェイゲームで負けない戦いをできれば問題ないだろうが、J2優勝でのJ1復帰を目指すならば、ここでの勝点3はマスト。また一つ、上位を争うライバルを蹴落とし、独走態勢を加速させたい。