トヨタ、10月世界販売1.4%増で最高 世界生産は9カ月連続前年割れ
Maki Shiraki [東京 28日 ロイター] - トヨタ自動車が28日発表したトヨタ単体(高級車ブランド「レクサス」を含む)の2024年10月の世界販売は前年同月比1.4%増の90万3103台と、5カ月ぶりに前年を上回り、10月として過去最高となった。 国内外でハイブリッド車(HV)を中心に堅調だった。苦戦している中国ではほぼ前年の水準を回復した。 一方、世界生産は同0.8%減の89万3164台となり、9カ月連続で前年を割り込んだ。 海外販売は0.4%増の75万9555台と5カ月ぶりに前年を上回り、10月として過去最高だった。中国は引き続き価格競争の激化で0.4%減だったが、減少率は9月の9.2%減から改善。新型車や販売促進策が奏功しており、回復しつつある。旧正月前で需要が旺盛だったインドは42%伸びた。中南米や欧州での販売も堅調だった。 日本での販売も7.1%増の14万3548台と10カ月ぶりに前年を超えた。8月末の台風発生で9月分の登録が10月にずれ込んだことも背景にあった。 一方、世界生産のうち、海外は4.9%減の58万7105台となり、8カ月連続で前年を下回った。販売競争の激しい中国では8.7%減だった。 北米での販売は5.3%減、生産は7.2%減だった。エアバッグ性能問題に伴うリコール(回収・無償修理)で6月半ばから停止していたスポーツ多目的車(SUV)2車種の生産が10月21日に再開したものの、影響が今も続いている。 HVや電気自動車(EV)などの電動車の世界販売は29.9%増の42万4699台だった。需要の旺盛なHVは国内で21.5%増え、海外でも30%伸びた。 ダイハツと日野自動車を含むグループ全体での世界販売は0.4%増の97万4245台で3カ月ぶりに前年を上回り、10月として過去最高となった。一方、世界生産は1.3%減の102万1799台となり、3カ月連続で前年を割り込んだ。