自転車でも“赤切符” 法改正で厳罰化後 広島の街で取り締まりに密着!「酒気帯び運転」は3年以下の懲役又は50万円以下の罰金 ひと月で37人検挙も
2024年11月に法律が改正され、酒気帯び運転など自転車の罰則が強化された。12月、忘年会シーズンを前に、広島市でおこなわれた警察の取り締まりに密着した。 法改正で厳罰化後 広島の街で自転車の飲酒運転を取り締まる
自転車に乗る人を呼び止め取り締まり
12月のとある金曜日、広島市の平和大通りで行われているのは、“自転車の飲酒運転”の取り締まりだ。 車の取締りに使うのと同じ検知器を使うそうだ。取り締まりにあたるのは、広島中央警察署交通第2課の猪田将太巡査部長。普段は白バイを操り、市民の安全を守っている。 時間は午後11時。飲み会帰りらしき人がちらほら増える時間帯だ。猪田巡査部長は、「すみません。こんばんは。中央警察署の猪田と申します」と、前を通る自転車を止め、まずは簡易的な検査をおこなう。 「すみません。すみません!追いかけろ!」 「流し」と呼ばれる取り締まり。帰宅を急ぐ人も多く、呼び止めるのも一苦労だ。
罪の重さは“赤切符”
開始からおよそ15分。猪田巡査部長がひとりの女性に声をかけた。 猪田巡査部長:今、自転車の夜間の飲酒の取り締まりをしていて、ご協力を。飲んでないですかね? 女性:ちょっと飲んでいます。 猪田巡査部長:ちょっと飲んでいる?ちょっと検査だけお願いしていいですか。申し訳ないです。飲み帰り? 女性:そうです。 自ら酒を飲んだことを申し出た女性。簡易検知器で調べるが… 猪田巡査部長:出んすね。 レモンサワーを1杯飲んだということだが、簡易検知器では反応しなかった。念のため、別の検知器で詳しく調べることにした。 飲んでから時間が経っていたのか、またもやアルコールは検知されなかった。 女性:アルコールが出たらどうなるんですか? 猪田巡査部長:50万円以下の罰金。 女性:やば…え、やば… 猪田巡査部長:飲みに自転車で行っちゃだめですよ。 女性:わかりました… 飲酒運転の罪の重さに気づいた女性。繰り返さないことを誓い、その場を後にした。 11月から、自転車でも基準値を超えたアルコールが検知されると、車と同じように「酒気帯び運転」となる。3年以下の懲役又は50万円以下の罰金がかせられることがあり、違反者には比較的重い違反に対して交付される「赤切符」が切られることになる。