トマトは皮と種を取り除くと栄養価9割減! トマトの栄養を守る切り方は
最新調理科学×栄養学でわかった、学校では教えてくれない野菜の食べ方のコツをご紹介! 【マンガ】熱くて食欲がないときにぴったり『トマトとキムチの雑炊』レシピ 東京慈恵会医科大学附属病院の栄養部が監修した45万部突破のベストセラー『その調理、9割の栄養捨ててます! 調理科学×栄養がとれる食べ方のコツ』が、最新の栄養学に基づきさらに進化しました。 野菜の栄養を損なわないように食べるためのコツをプロに学びましょう! 今回は、トマトについてご紹介します。 ■皮と種子を取り除くのは大ゾンです! 赤い色素の中に高い免疫力アップの効果を秘めたトマト。口当たりが悪くなるからと皮を湯むきしたり、種子を取り除いたりする調理法もありますが、栄養的には大ゾンなのです。 特にトマトの皮には全体の部位の中でも最も多くのリコピンが含まれているため、ここを取り除くだけでも8割の栄養を失ってしまいます。種子や胎座にもアミノ酸をはじめとした栄養が豊富。皮と種子を取り除いたトマトの栄養は、全体の1割程度になってしまいます! ■切り方で栄養丸ごと!トマトの栄養を守る切り方! トマトはお尻から伸びる白い線に沿って、一列に種子が並んでいます。切る時にはこの白線の上を避け、間を切るようにするのがおすすめです。種子と胎座を収めている果肉の部分に包丁が当たるため、種子と胎座に含まれている栄養が流出するのを防ぐことができます。 ■免疫アップに抗酸化。疲労回復効果も! 免疫機能の改善を促すリコピン、酸化を予防するβ-カロテンと体を健やかに保つ効果が満載のトマト。豊富な栄養成分は疲労回復にも効果があるという報告も。運動直後の疲労感の軽減や疲労物質の代謝効果も高いため、トレーニング時の水分補給にもトマトジュースが◎。 ※本記事は東京慈恵会医科大学附属病院 栄養部、濱裕宣、赤石定典監修の書籍『完全版 その調理、9割の栄養捨ててます! 調理科学×栄養がとれる食べ方のコツ』から一部抜粋・編集しました。 監修=東京慈恵会医科大学附属病院 栄養部、濱裕宣、赤石定典/『完全版 その調理、9割の栄養捨ててます! 調理科学×栄養がとれる食べ方のコツ』(世界文化社)