【箱根駅伝】東海大時代に2区17人抜きの村澤明伸がエール「みんなに頑張ってほしい」
陸上男子の村澤明伸(33=SGホールディングス)が26日、都内の京王百貨店新宿店で箱根駅伝に関するトークショーに登壇した。 箱根駅伝の協賛社にあたるスポーツ用品メーカーの「ミズノ」がこの日から来年1月3日まで同所でオフィシャルグッズの特設販売をするとあり、同社のシューズを愛用する村澤がオープニングイベントに参加。東海大時代には1年時から3年連続でエース区間の2区を走り、2年時には17人抜きの快走で脚光を浴びた。当時を「何人抜いたのかは知らなかった。タスキを渡した時も何位で渡したのかも分からなかった。20位で受け取ったことは分かっていたが、抜いていった感覚もなかった。それくらい集中していた」と“ゾーン”に入っていたと振り返った。 2区出走時には午前3時に起床し、ホテルの近くでおにぎり2個とインスタントのみそ汁を購入するのがルーティンだったという。中継所には出走の約2時間前に向かっていたといい「特に1、2区となると朝も早い。『ほんとにここで箱根駅伝あるのかな?』というくらい静かですが、そこから彩られていく雰囲気が好き。実際に走路に出た時に、自分だけじゃない、いろいろな方々の集合体で箱根駅伝が出来上がっていると感じた。一番良い経験だった」と実感を込めた。 当時から変わらず、ミズノのシューズを着用しており「選手に寄り添ってくれる」と笑顔。成績が伸び悩んだ時期にも支えられたといい「助けられている、励まされている」と感謝を示した。 来年1月の箱根駅伝では史上6校目の大学3大駅伝「3冠」を狙う国学院大、2年連続8度目の優勝を目指す青山学院大、2年ぶり9度目の優勝がかかる駒大ら21チームが争う。村澤は「走る選手だけでなく、携わる人、みんなに頑張ってほしい」と望み、ファンへは「今年も頑張ろう、今年も良い1年になりそうと思ってくださると、すごくうれしいです」と呼びかけた。