ガザ北部、ポリオ予防接種は延期 ヒズボラ後継者の死亡確認
【エルサレム共同】世界保健機関(WHO)は23日、パレスチナ自治区ガザ北部で同日から開始予定だったポリオ予防接種に関し、イスラエル軍の攻撃で延期を余儀なくされたと発表した。一方軍は22日、9月に殺害した親イラン民兵組織ヒズボラの指導者ナスララ師の後継者と目されていた最高幹部サフィエディン師の死亡を確認したと発表した。ヒズボラ幹部を相次ぎ殺害している。 ガザでは9月に続き、今月から2回目の予防接種が始まり、WHOによると、北部では10歳未満の子ども約12万人への接種を目指している。軍は対象の地域と時間で攻撃を一時休止するとされているが、北部では戦闘が激化。WHOは「人道的な戦闘休止が実施されていない」と非難した。 パレスチナ通信によると、北部ベイトラヒヤで爆撃があったほか、中部デールバラハでは国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の車両に砲撃があり、死傷者が出た。ガザ保健当局は23日、昨年10月の戦闘開始以降のガザ側死者が4万2792人になったと発表した。