猫カフェに保護された長毛の黒猫 仲間となじみ安息の日々も生じた異変 別れの朝最後の頑張りを見せてくれた
足を駆けるように虹の橋を渡った
そんな状況では、すみたんはよろけながらも立ち上がりました。そして数歩歩く姿を見せてくれました。スタッフは「すみたんの命はもう長くないかもしれない」と覚悟しつつ、それでも懸命な姿に「すごいね!」と声をかけました。 お別れは翌朝でした。 いつも寝ていた場所から、すみたんが移動しており、その周囲の床にはおしっこをした跡がありました。そして、すみたんは小さく息をしていました。その姿はまるで「この世に受けた命を最後まで全うするのだ」と語っているようで、スタッフは涙が止まりませんでした。 最後まで頑張るすみたんを労うかのように、他の猫たちはすみたんのそばに寄ってきて、その体をなめてあげていました。 「すみたん、本当にありがとうね」とスタッフは声をかけました。すみたんは少しだけ後ろ足を駆けるように動かし、グワッと小さく鳴いてそのまま虹の橋を渡っていきました。 控えめな性格ながら最後まで頑張ったすみたんにスタッフはこう声をかけました。 「すみたん、最後までよくがんばったね。お疲れさま。これからは虹の橋の向こうで、安心してすみたんらしく過ごしてね」 (まいどなニュース特約・松田 義人)
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