三重県立高2年男子の自殺 調査委がいじめ有無を再調査へ 関係者から聞き取り実施
三重県いじめ調査委員会が一昨年の男子高校生の自殺について再調査(三重テレビ放送)
三重県内の県立高校に通っていた男子生徒が一昨年自殺した問題で、県のいじめ調査委員会の初会合が5日に開かれ、いじめの事実有無について調査するため、今後、関係者から聴き取りを実施する方針を確認しました。 この問題は一昨年2月、県立高校に通っていた当時2年生の男子生徒が自殺したもので、去年、県教育委員会の審議会は「自殺につながるいじめは確認されなかった」との調査報告書をまとめました。 その後、生徒の保護者から再調査の申し立てがあり、5日に有識者らによるいじめ調査委員会の初会合が開かれました。 会合の後、取材に応じた委員会の庄山哲也委員長は「今後、男子生徒の遺族の意向を確認した上で、いじめの事実の有無について調査する」と述べました。 庄山委員長は「県教委の審議会の報告書は、いじめの事実が認定できなかったというもの。まずは自殺との因果関係の調査を始める前に、いじめの事実有無について調査することは必須」と話しました。 今後、調査委員会は学校関係者などから聴き取りを行い、いじめの有無について調査することにしています。