暗号資産特化のVC「Paradigm」、新ファンドで約1138億円調達=報道
パラダイムが新ファンドで約1,138億円調達=報道
米暗号資産(仮想通貨)特化のベンチャーキャピタル「パラダイム(Paradigm)」が、新ファンドである「第3ファンド(third fund)」で約1,338億円(8.5億ドル)の資金調達を完了した。メディア「ブルームバーグ(Bloomberg)」が6月13日報じた。 「パラダイム」は今年4月、第3ファンドにおける7.5億ドルから8.5億ドルの調達に向けて投資家と交渉中であることが報じられていた。報道時のレートで日本円にすると約1,138億円から約1,289億円となる。 そして「パラダイム」は今回の調達により、2022年5月に暗号資産市場が暴落した以降で業界最大のファンドとなった。なお第3ファンドでは初期段階の暗号資産プロジェクトに投資していくとのこと。 「パラダイム」は、米コインベース・グローバル(Coinbase Global)の共同設立者フレッド・エルサム(Fred Ehrsam)氏と、セコイア・キャピタル(Sequoia Capital )の元パートナーであるマット・ファン(Matt Huang)氏によって2018年に設立されたVCだ。 「パラダイム」のこれまでの投資先には、アンバー(Amber)、ブラスト(Blast)、ブラー(Blur)、コインベース(Coinbase)、チェイナリシス(Chainalysis)、コンパウンド(Compound)、コスモス(Cosmos)、dYdX、ファイアブロックス(Fireblocks)、フレンドテック(friend.tech)、マジックエデン(Magic Eden)、メイカー(Maker)、ムーンペイ(MoonPay)、オープンシー(OpenSea)、オプティミズム(Optimism)、オズモシス(Osmosis)、ファントム(Phantom)、スタークウェア(Starkware)、ユニスワップ(Uniswap)などの多くの著名プロジェクトが並んでいる。 ちなみに「パラダイム」は2021年11月には当時約2,800億円(25億ドル)規模のファンドを組成しており、市場暴落以降は最大のビークルとなっていた。
一本寿和(幻冬舎 あたらしい経済)