おめでとうございます加藤さん!SUPER GT第7戦
SUPER GT第7戦のオートポリス大会は、またまた天候に翻弄されることとなりました。 金曜日のお昼前に阿蘇くまもと空港に降り立ち、秋の麗らかさを感じようと空港の建物から出た瞬間、夏の陽が差し込み、思わず「暑つっ!」と発してしまった。そこから一気に熊本と大分の県境、阿蘇外輪山まで駆け上がっても涼しさはそれほど感じられず、そして、土曜日の天気予報をスマホで確認。サーキット周辺は、豪雨と落雷に見舞われる??「本当かな」と呟きつつ綺麗な秋空を仰いだ。
本当でした。金曜日の夜半から雨が降り始め、熊本市内からサーキットへの道のりで雨はどんどん強くなり、霧も濃くなっていった。サーキット周辺は濃霧に包まれて練習走行はキャンセル。そして予選が行われる午後には、豪雨。予報では一時1時間に50ミリの雨と出ていた。短時間ではあったけれど、見たことのない激しい雨。これほどの豪雨が1日続くと災害になることが分かった。雨の怖さをこの歳にして改めて思い知りました。
これで、土曜日のスケジュールは全て中止となり、日曜日は午前に予選、午後に決勝を消化するワンデースケジュールとなった。
GT500クラスで勝敗を決したのは、またしてもセイフティカー(SC)導入のタイミングで義務のピットインを消化することができたチームだった。丁度その時ボクは、優勝したDENSO KOBELCO SARD GR Supraチームの近くにいた。前半戦からリードしていたMOTUL AUTECH Zが60周して2回目の給油義務ピットイン。その周にDENSOは3位にポジションアップしていた。と、その時GT500車両の一台がコースオフしてクラッシュ。MOTULがピットインしたことでトップのNiterra MOTUL ZとDENSOの1-2がSC導入を予測して一気にピットへ雪崩れ込む。その直後にSCが導入された。共に最高の判断とピットインタイミングが重なって2重のラッキー。ピット作業ではNiterraの給油時間が数秒DENSOより長かった。それでも先にピットに入ってきたのはNiterraだったのでピットアウトへ動き出したのはほぼ同時。しかし、DENSOの方が9ピット分出口に近いピット位置だった。その結果、DENSOは10番手グリッドからレース3分の1を消化した時点で4位まで浮上。そして3度目のSC導入で機を逃さずにトップに立ち、4年ぶりに勝利を掴んだ。