甲子園「おーっ」 WBC侍ジャパンの劇的サヨナラでどよめき センバツ
第95回記念選抜高校野球大会は21日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で2回戦があり、長崎日大と龍谷大平安(京都)の試合中にワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で日本がメキシコに6―5で逆転サヨナラ勝ちし、甲子園の観客席でもどよめきが起こった。 【メキシコ戦を写真で】栗山監督がハグ 照れくさそうに笑う村上 「おーっ」。大きな拍手とともに甲子園にどよめきが起きたのは、二回裏の龍谷大平安の攻撃が始まった頃だった。米マイアミのローンデポ・パークで行われたWBCの準決勝で、1点を追う九回無死一、二塁で村上宗隆選手(ヤクルト)が中越えへサヨナラ打を放って逆転勝ちした。 両校の選手たちは試合中のため、海の向こうでの勝利の瞬間を知らなかった。 長崎日大の広田樹大投手は「京都のチームが相手なので、そういうのはあると思ったが、なぜこのタイミングなのかなと思った。こんなにも敵が多いんだなと思っていた」と驚いた表情。龍谷大平安の山口翔梧主将は「有名な人でも来たのかなと、みんな球場を見渡した。平安の先輩の高橋奎二さん(ヤクルト)も日の丸を背負って頑張ってくださっている。僕たちも平安のプライドを持って勝ち進んでいきたいと思う」と話した。【森野俊】