ビットコイン上昇は終わり? 反落でも強気を保つべき理由
暗号資産市場は週末に大きな打撃を受け、投資家センチメントはほんの数週間前のユーフォリア(陶酔感)な高みから一気に落ち込んだ。 ビットコイン(BTC)は4月16日に6万2000ドルを割り込み、7万3000ドルを超える直近の記録的な価格から15%超の下落。人気アルトコインのソラナ(SOL)、ペペコイン(PEPE)、dogwifha(WIF)は直近の高値から40%~50%の下落に見舞われた。 全面的な大幅下落にもかかわらず、そして価格がさらに冷え込んだり、しばらく横ばいで推移するとしても、暗号資産に強気な理由はまだいくつかある。
ビットコイン半減期の影響
ビットコインは今週後半に4回目の半減期を迎える。これはおよそ4年ごとに繰り返されるイベントで、新たに発行されるトークンの供給量(マイナーへの報酬)が半分になる。 歴史的に見ると、ビットコイン価格は半減期の時期にはあまり動かなかったが、半減期後には放物線を描いて上昇してきた。 「半減期に関しては、さらなる上昇の勢いはあまり期待できないと考えている」と、LMAXグループ(LMAX Group)のマーケットストラテジスト、ジョエル・クルーガー(Joel Kruger)氏は述べ、「これは既知のイベントであり、市場によって十分に告知されてきた」と続けた。 しかし、より幅広い投資家層にビットコインを紹介することになるファイナンシャルアドバイザーやウェルスマネージャーに対して、ブラックロック(BlackRock)やフィデリティ(Fidelity)のような伝統的金融大手がアメリカで上場しているビットコイン現物ETFの販売が強化され始めており、今回の半減期はビットコイン価格に追い風となるかもしれない。 「同時に、ビットコイン現物ETFが取引されている今は、幅広いオーディエンスの前で行われる初めてのビットコイン半減期であることを考慮すると、上昇の余地もあると考えている」とクルーガー氏は指摘し、以下のように続けた。 「したがって、今回の半減期では、投資家がビットコインに対して、より興奮することになるかもしれない。投資家はより深く掘り下げることを余儀なくされ、それがさらなるエクスポージャーを得たいという思いにつながるかもしれない」 ブルームバーグ・インテリジェンス(Bloomberg Intelligence)のシニアETFアナリスト、エリック・バルチュナス(Eric Balchunas)氏は先週、ブラックロックが同社のビットコインファンド「IBIT」をブルームバーグのホームページで宣伝していると指摘した。