石破総理に立ちはだかる『予算の壁』『参院選の壁』 泉房穂氏は「総理にとっては壁、国民にはチャンス」 永田町で流行する「夜釣り」とは?【解説】
泉氏「総理から見ると壁 国民から見るとチャンス」
――予算編成の壁について、衆議院で過半数持っていない与党。もし新年度に入っても予算が決まらないと政権への不信感が増します。 (武田一顕氏)「予算は内閣が編成して与党が了承して国会に提出されるものです。議会では過半数がないと駄目だけど、その前に予算を審議する予算委員会で、その委員長は今回、立憲民主党の安住さんという話もあるので、そうなると採決ができないわけですよ。全然通らなくなっちゃう。委員長が通せば「隠れ自民党だ」って言われるからぶつからざるを得ないわけで、結局ぐちゃぐちゃになってしまうのが私の予測です」 (泉房穂氏)「きょうは”壁”という切り口ですやん。石破さんから見たら壁ですけど、国民から見たら私はチャンスだと思ってる。選挙結果を受けて、国民の負担を増やすような政治から、国民の生活を救う政治になるチャンス。ちゃんと声を上げて、今回の選挙結果を踏まえたような歩み寄りを与党もしたらいいと思います」
永田町で「夜釣り」が流行…なんのこと?
――予算を通すための工夫がいくつかありそうです。まずは先ほど出た「予算委員長を野党に渡す」。常任委員会が17ある中で7つを野党に渡します。一番大事な予算委員会の委員長も立憲民主党です。 (泉房穂氏)「与党でないということは、強行採決できないわけだから、しっかり議論をする必要がある。でもダラダラ議論していると、国民生活に影響ありますから、野党側にも責任を伴ってくる。ともに国民を向いて、しっかりと議論してほしいなと思います」 ――予算を通す工夫、なのか、もうひとつ「夜釣り」という言葉が永田町で流行っているらしい。 (武田一顕氏)「いま流行っています。自民党の議員が、夜な夜な野党の議員と会って「今こっち来ない?自民党来ない?」って1本釣りしていることを言います。仮に野党の政権ができたって、1年か2年か3年経ってまた自民党になるんだろうから、「今うちに来たらいいよ」ってリールを巻いているそうです」 (泉房穂氏)「あと10人の数字って大事なテーマで、あと3~4人ならピンポイントで誘いますけど12人だとそれなりに大変だから。だったら、ちゃんと議論して、夜じゃなくて昼間にやってほしい」
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