【公務員の退職金】「周りが公務員志望ばかりです。退職金は余裕で2000万超えってホントですか?」国家公務員の退職金事情と勤続年数別の退職金を紹介
老後の収入源として、退職金や年金は重要な柱となります。皆さんは、自分の会社からどのくらいの退職金がもらえるか確認したことがありますか? 【写真5枚を見る】勤続年別・公務員の退職金一覧を一気見!会社員との差は 公務員は安定した仕事としても人気が高く、5月に公表された意識調査では「就職したい職業ランキング」の1位は「地方公務員」となっていました。 公務員と会社員では退職金の多さがまったく違う、と聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。 近年では一社に長く勤める人が減少しているため、キャリアチェンジを考えている人は退職金の有無や勤続年数ごとの金額など気になるポイントです。 今回は、国家公務員に関するアンケート調査の結果をもとに、勤続年数別の「定年退職金」の平均額について確認していきます。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
【意識調査】根強い「公務員」への人気
リスクモンスターが2024年5月15日に公表した第10回「就職したい企業・業種ランキング」の調査結果をご紹介します。 調査の結果、就職したい企業ランキングは以下の通りとなっています。 ・1位「地方公務員」 ・2位「国家公務員」 ・3位「ソニー」 ・4位「アップル(Apple)」 ・5位「グーグル(Google)」 公務員は2年連続のランクインとなり、前回調査でも1位・2位を独占しました。 なお、就職先を選ぶ際にもっとも重視するポイントは1位が「給与額」、2位が「福利厚生」、3位が「雇用形態」となっています。 給与は希望年収400~500万円が最多となっていますが、長い老後生活を支えるには、まとまった金額を手にすることができる退職金の存在も重要です。 次章にて、国家公務員の退職金について見ていきましょう。
「国家公務員」定年退職金はいくら?
公務員は「国家公務員」と「地方公務員」とがありますが、今回は国家公務員の退職金について見ていきたいと思います。 内閣官房内閣人事局「退職手当の支給状況」によると、国家公務員の退職金の平均額は「1104万3000円」でした。 このうち、理由が「定年」である退職者の退職金は以下の通りです。 ●常勤職員の退職金 ・平均支給額:2112万2000円 ●うち、行政職俸給表(一)適用者の退職金 ・平均支給額:2111万4000円 定年まで勤務すると、国家公務員は2000万円を超える退職金を受け取ることができるようです。 ただし、平均値はより多くの退職金を受け取った方の影響を受けやすい数値です。 以下では退職金額ごとの受給者数を一覧にしています。 ●退職金額別の受給者数 【退職手当支給額別退職手当受給者数(常勤職員の場合)】 ・500万円未満:147人 ・500~1000万円未満:122人 ・1000~1500万円未満:287人 ・1500~2000万円未満:4422人 ・2000~2500万円未満:7891人 ・2500~3000万円未満:1207人 ・3000~3500万円未満:62人 ・3500~4000万円未満:12人 ・4000~4500万円未満:66人 ・4500~5000万円未満:26人 ・5000~5500万円未満:13人 ・5500~6000万円未満:4人 ・6000~6500万円未満:19人 ・6500~7000万円未満:5人 ・7000~7500万円未満:0人 ・7500~8000万円未満:0人 ・8000万円以上:0人 退職金のボリュームゾーンは「1500~2000万円未満」、「2000~2500万円未満」となっていました。 やはり多くの方が退職金を2000万円近く受け取っているようです。 ただし、公務員のなかには中途採用の方もいます。中途採用でも退職金を2000万円受け取ることは可能なのでしょうか。