佐野海舟、マインツでの最初の半年間に手応え…インタビューで“相棒“のアミリとの関係性についても言及
「最初は自分の強みをあまり見せられなかったけど…」
マインツのMF佐野海舟は新たな環境に馴染んでいるようだ。クラブの公式ウェブサイトのインタビューで移籍からの半年間を振り返った。 佐野は昨夏に鹿島アントラーズからマインツに加入。最初はコミュニケーション問題などが指摘されていたが、今はマインツの中盤に欠かせない絶対的なレギュラーに。5位につけるチームでGKロビン・ツェントナーに次ぐ出場時間を記録し、公式戦17試合のうち15試合にはフル出場している。 そんな佐野だが、インタビューでは「もちろん、ドイツでは日本とは違うところもあります。それでもここはとても居心地が良く、ここでの生活に馴染むのは難しくなかったです」と示唆。「チームは僕のことを温かく迎え入れてくれましたし、早く溶け込めました」と語り、中盤でコンビを組むナディエム・アミリやほかのチームメイトたちにも助けてもらったことを明かしている。 「ナディエムにはすごく助けてもらいました。僕たちは良い信頼関係を築き、中盤のポジションで一緒にプレーしています。ロビン・ツェントナー、ジョニー・ブルカルト、イ・ジェソン、ホン・ヒョンソクもとても頼りにしています。常にお互いたくさんコミュニケーションをとるように試みています」 また、英語のレッスンを受けていることを明かす佐野は、「コーチ陣とのビデオ分析のミーティングでは今はマインツでの最初の頃よりか多くを理解しています」と手応えを感じている様子。「とはいえ、言葉がもっと上手くなるように頑張りたいです」とも強調した。 佐野は続けて、自身のプレーについて「最初は自分の強みをピッチでまだあまり見せられなかったと思います」と振り返ると、「でもチームメイトたちやコーチ陣が、僕の適応をすごく助けてくれました。それによって、僕のパフォーマンスも良くなったと思います」と言及。また、アミリとの連携については次のように語っている。 「ナディエムは多くの自由度を必要とするプレーヤーだと思います。だから、僕たちのポジションでのバランスを保ち、僕のポジショニングで彼のプレースタイルをサポートすることが自分の役割だと考えます。もちろん、僕自身も攻撃でつけることを望んでいますが、それでも、焦点に置くのはどちらかと言うとナディエム、それともドミニク・コーアのカバーリングですね」 「最近はどの試合でもゴールを決めることを目標にしていました。それこそ、チームの助けになるための自分に求めていることですから。早くその時が来て、初ゴールを決めたいですね」 チームパフォーマンスに関しては「チームとしても、最近は良い流れを引き付けて、良い結果を残すことができています。それを次につなげて、この調子で続けられるようにしたいです」とも語った佐野。間もなく再開するブンデスリーガだが、約3週間のウィンターブレイクには「しっかり休めて充電できたので、ちょうど良い長さだったと思います。最初のトレーニングは良かったし、フランクフルトとのテストマッチに勝ったことで自分たちのフォームを確認できました」と好感触を得たようだ。 なお11日のブンデスリーガ第16節でボーフムをホームに迎えるマインツだが、佐野は「僕たちはインテンシティが非常に高いフィジカルな試合になることを覚悟しています。ボーフムは守備での良いポジショニングで失点しないことに集中するでしょう」と予想。「ファンたちの声援を背に、ボーフム戦に勝利し、新年に良いスタートを切れればと思います」と意気込んでいる。