宙に浮いてる…?!食品サンプルの〝最先端〟「宙に舞う粉砂糖」まで再現 そのトリックは
「楽しい気分にさせてくれるもの」
この「粉砂糖マジック」を凌駕した今年のグランプリは、「完熟?! クラッシュ〝パイ〟ナップル」という作品でした。 パイナップルをハンマーで割ったら、中身が「パイ」だったというユニークな瞬間を再現したそうです。 受賞理由を聞くと、「食品サンプルは基本的に現物料理を型に入れて製作するので、パイ生地などは非常に再現が難しい食材なのですが、それを非常にリアルに再現できていた点や、パインのみずみずしさが上手く表現されていた点」が高く評価されたそうです。 また、食品サンプルは「人を明るい、楽しい気分にさせてくれるもの」であり、〝パイ〟ナップルのような、「ダジャレ的なタイトルだったり、ちょっとクスッとさせてくれるところがあると評価があがりやすい傾向にある」とのこと。 一般人が驚く「リアル感」は、コンクールではもはや「最低条件というか、前提条件のようなもの」で、グランプリを取るにはアイデアと技術、完成度などがすべて高いことが求められるそうです。
「作りたいモノを作る」先にあること
普段は飲食店からのオーダーに応える忠実な物作りをしている製作者たちにとって、社内コンクールは「作りたいものを作る」ことが許されている場だそうです。 コンクールで、普段とは違うチャレンジをすることで、これまで多くの新技術や、新しい表現方法の発見・開発につながってきたと言います。 「互いの技術を共有し、研鑽していくことで、製作技術は常に進化を遂げられると思っています」 ※5日12時、情報を更新しました