【医学部予備校】「年間200万~600万円」だが…実は各校に〈減額制度〉アリ。「授業料の相場」3パターンと“安く抑える”ポイント
「授業料重視」で予備校選びをする際のポイント
予備校・塾を授業料で選ぶポイントは、以下の2つです。 【ポイント(1)】オールインワンで済むかどうか 学費面での「オールインワン」とは、年間の授業料にすべての費用が含まれていることを指します。入塾費用とは別に費用がかかる予備校・塾もあれば、入塾時に支払った金額で終わるところもあります。別途で費用がかかる予備校や塾の場合、思わぬ出費になる可能性があるので十分ご注意しましょう。 【ポイント(2)】学習環境が学費と釣り合っているかどうか 授業料をなるべく安く抑えたいと考える方もいるでしょう。なかには80万円前後で収まるところもあり、つい飛びつきたくなるかもしれません。しかしあまりにも安いと、高額な予備校や塾に比べて教材が乏しかったり、講師陣が医学部受験に特化しておらず、適切な志望校対策ができなかったりする場合があります。 「安いから」という理由で通った結果、1年間を棒に振ることになれば本末転倒です。授業料という条件に重きを置くからこそ、相場を踏まえたうえで検討したほうが安心でしょう。体験入学などを利用して、教材や授業内容を確認することをおすすめします。
授業料「以外」にもいろいろかかる
医学部専門の予備校・塾に通うと、授業料や受験費用以外にもいろいろなお金がかかります。 ・食費(夜遅くまで自習室で勉強する受験生もいます) ・交通費(受験生によっては、学校用とは別の定期が必要になります) ・教材以外の参考書などの書籍代 このなかでも、最も比重が大きいのは「書籍代」でしょう。辞書や共通テスト対策、医学部用の赤本などは1冊2,000円以上するものもあります。何冊も買う必要はありませんが、年間で考えるとある程度の費用がかかります。
授業料の相場や減免制度を押さえて、適切な「予備校選び」を
以上、今回は医学部受験生に特化した塾・予備校の授業料の相場について解説しました。 授業料は受験生本人も負担に感じやすい部分です。それゆえに、自分に合いそうな予備校を見つけても「行きたい」と言えなかったり、親が「ここなら」と思う予備校を見つけても「ありがとう、でも…」と遠慮したりする受験生もいます。 しかし、不合格を機に予備校を変えて再チャレンジしたり、予備校を変えたことで「自分に合う指導法」と出会い、成績がグッと伸びる受験生は多いです。 授業料の相場や減免制度を押さえれば、検討可能な塾・予備校は増えるでしょう。本稿が予備校選びの良いヒントになれば幸いです。 亀井 孝祥 医学部受験専門予備校メディカ 代表、数学講師 愛知・東海高校から東京理科大学へ。塾講師を経て医学部受験予備校YMSにて数学科主任、教学部長など9年務めたあと、姉妹校設立のため独立。姉妹校提携解消後、医学部受験専門予備校メディカを設立。現在に至る。
亀井 孝祥