【独自】「明日あなたの息子が死ぬ」“霊媒師詐欺”の巧妙手口 現金入りの袋を“おはらい”…被害者「全財産奪われた」
袋には砂糖や塩、宝くじ…現金とすり替え
被害女性は、約束通りにおはらいから16日後の5月21日に黒い袋を開けてみた。中には、新聞紙に包まれた砂糖、塩、ペットボトル2本、なぜか油よごれをとるシートに、何かの皮肉なのか10枚入りの宝くじ2袋が入れられ、現金はすっかり消えていた。 取材した番組のディレクターが実際に渡されたという袋を持ってみると、確かに重みがある。すり替えたことを悟られないよう、砂糖やペットボトルなどでごまかそうとしていたのだろうか。被害女性は袋を開けて、初めて自分がだまされたことに気がついたという。 「ショックを受けたよ。パニック状態だったよ。自分はなんで信じちゃったんだろうと思って。なんで信じちゃった?それだけ。自分を責めるしかない」
声かけ役・案内役が個人情報聞き出し、霊媒師役に伝える
“霊媒師の孫”を名乗ったあの人物は、なぜ被害女性の個人情報を知っていたのか。 実は、“霊媒師の孫”と出会う前、その道中で、声をかけてきた女たちから家族構成などの個人情報を尋ねられ、明かしていたというのだ。 「世間話をして、『あなた一人ですか?』『子供何人いるんですか?』とかね」 実はこの4日後、同じ名古屋市で同様の事件が発生。その手口は、声かけ役と案内役が、被害者との世間話で聞き出した個人情報をSNSで霊媒師役に伝えるというものだった。 今回の事件でも、女らが入手した情報を“霊媒師の孫”に伝えていたのだろうか。女性は被害届を提出し、警察が捜査している。 「(Q.一番信じてしまった理由は)家族。『息子が死んじゃうから』と言われたから。だから信じないこと。会ったことない人に声をかけられたら信じないことが一番」 一連の事件では、中国語で話しかけられて、中国人や中国語が分かる日本人が被害に遭っているという。 (「Mr.サンデー」6月9日放送より)
Mr.サンデー