シーホース三河のシューター須田侑太郎、3ポイントシュート5本すべて失敗も「本来の自分はこうだよなと思い出せました」
「課題にしっかりとフォーカスできたことが良かった」
シーホース三河は前節の12月21日と22日にホームで川崎ブレイブサンダースと対戦。持ち味のアップテンポな展開から積極的にシュートを放つオフェンスが爆発して88-79、97-65で連勝し、その前の水曜ゲームでサンロッカーズ渋谷に59-68と敗れた悪いイメージを払拭することに成功した。 開幕から不動の先発を務める須田侑太郎は、結果だけでなく内容面でも収穫の大きい2試合だったと明かす。「目指しているところに対しての現在地を水曜日に思い知らされました。この敗戦を受けて出た課題をチームとして共有して、勝つことはもちろん、課題にしっかりとフォーカスできたことが良かったです。チームとしてステップアップできた2試合でした」 現在、三河は16勝8敗とリーグ上位につけている。ライアン・リッチマン体制2年目、日本代表の西田優大を筆頭にダバンテ・ガードナー、ザック・オーガスト、ジェイク・レイマンの外国籍トリオなど昨シーズンの主力が揃って残留したことによるケミストリーの向上が大きな強みだ。 ただ、主力では唯一となる新戦力の須田は、ここまで本領を発揮しているとは言い難い。スタッツも昨シーズンの平均10.1得点、3ポイントシュート36.5%から平均7.3得点、3ポイントシュート成功率33.6%とダウン。この数字以上に気になるのは、昨シーズンまで3年間在籍した名古屋ダイヤモンドドルフィンズ時代にはよく見られたトランジションからの3ポイントシュートなど、須田の得意とする形でのシュートが少なくなっていることだ。 開幕直後と比べても、バイウィーク明け以降は「周りにアジャストしようとしすぎている状況が無意識で起きていました」と自身の持ち味を発揮できずにいたと振り返る。 しかし、須田はこの悪い流れを変えるきっかけを22日の試合でつかんだ。この試合の彼は、試合展開もあってプレータイムが今シーズン最少の14分50秒、また3ポイントシュート5本すべて失敗の2得点に終わっていた。この数字だけを見ると、シーズンワーストの出来と見られてもおかしくない。 だが、須田にとっては大きな収穫を得た一戦となった。「一歩引いて合わせる意識はなかったですが、結果的にそうなっていました。それが今日の試合前、アシスタントの(大久保)愛樹さん、(水野)宏太さんが話しをしてくれて、より自分らしくという部分を思い出させてくれました。おかげでより積極的に打ちに行けたし、マインドをシンプルにして、今日はしっかり打てました。久々に自分の形で3ポイントシュートを5本打てた手応えがありました」 「タフでも打ち切る。入っても入らなくても打ち続ける、チームにアジャストすることを考えすぎず、しっかりとシュートチャンスを見つけて自分の良さが生きる部分を見つける。そういった良さを発揮できる工夫ができました。プレータイムは短かったですし、シュートが入れば良かったですが、それでも『本来の自分はこうだよな』と思い出せました」
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