アマンダ・ネル・ユー監督、フランソワ＝アンリ・ピノー ケリング会長、NBCユニバーサル・スタジオ・グループのドナ・ラングレー会長。photography: Vittorio Zunino Celotto / Getty Images for Kering

今年で9年目を迎えるケリングの「ウーマン・イン・モーション」プログラムは、舞台裏で活躍する女性、NBCユニバーサル・スタジオ・グループのドナ・ラングレー会長を表彰した。彼女はカンヌ国際映画祭で最も権威のあるイベントで喝采を浴びた。 【写真】「ウーマン・イン・モーション」アワードのディナー 5月19日、カンヌのプラス・ド・ラ・カストルは再び千の光で飾られ、カンヌで最も美しい夜を迎えた。リリー・グラッドストーン、今年の「ある視点」部門審査委員長を務めるグザヴィエ・ドラン監督、エマニュエル・ベアール、モデルのアニャ・ルービック、ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ、ダイアン・クルーガー、パンクシックなルックで驚かせたエヴァ・グリーン、カンヌ国際映画祭総代表のティエリー・フレモー、そして妊娠中の姿を披露したアナイス・ドゥムースティエらが、ハリウッドの重鎮、NBCユニバーサル・スタジオ・グループのドナ・ラングレー会長に敬意を表するため、カンヌの高台に集まった。 NBCユニバーサル・スタジオ・グループの会長であるイギリス人のドナ・ラングレーは、昨夜、フランスのラシダ・ダティ文化大臣から「ウーマン・イン・モーション」アワードを授与された。フランソワ＝アンリ・ピノー ケリング会長兼CEOはスピーチの中で、芸術と文化の世界における女性の評価を高めるプログラムが、ハリウッドの重要な意思決定者を称え、その模範的な経歴や、平等と包括性への先駆的な取り組みを認めたことを強調した。 「私は経営者ですから、アートを犠牲にしてしまうこともあります」とドナ・ラングレーは受賞スピーチで冗談交じりに語った。しかし、その夜、映画の愛好家であり、先見の明がある人物がスポットライトを浴びていたのは確かだ。このアメリカ映画のパトロンが存在しなかったら、映画『オッペンハイマー』と『SHE SAID/シー・セッド その名を暴け』が日の目を見ることはなかったかもしれない。カンヌ国際映画祭の会長であるイリス・ノブロックは、「親愛なるドナ、あなたは女性がすべてを成し遂げられることを証明しました。偉大なリーダーになることも、リスクを冒すことも、10桁の予算を管理することもできるのです」と述べた。そして数分前には、「ウーマン・イン・モーション」のエマージング・タレント・アワードを受賞したアマンダ・ネル・ユー監督の有望なデビューを称賛した。 映画『タイガー・ストライプス』で長編デビューしたマレーシア人のアマンダ・ネル・ユー監督は壇上で、まだ自分に映画の将来を不安視しながらも、自分の意見や視点が理解されることの重要性を強調した。彼女のこの発言は、（今回カンヌで性暴力に関する短編映画を上映している）ジュディット・ゴドレーシュにも通じるだろう。彼女は、娘のテス・バルテルミーとともにイベントに参加し、性暴力に反対する彼女の取り組みに対して多くの支持や賞賛を受け取った。