「寿命を決める臓器」である一方、ダメージを負ってもほとんど症状が現れない「腎臓」の機能低下を示す兆候5つ
それにもかかわらず、「トイレに行きたい」と尿意を覚えて夜中に何度も目を覚ますのは、腎臓の機能が落ちて、尿の濃縮力が低下しているからです。 ③ よく足がつる 眠っているときに、突然、足がビリビリと強く痛んでつることはありませんか? これは「こむら返り」とも呼ばれていますが、頻繁に起こる場合は、腎臓に不調をきたして体液のバランスが保たれなくなっている可能性があります。 ■「血圧」や「血糖値」の変化にも注意が必要
④ 頭痛や首のこりに悩まされがちだ 血圧が高いときには、血管がギュッと収縮していて、血行障害が起こっています。そのために、頭痛や首のこりが発生しやすくなります。 さらに血圧の高い状態が続くと、全身の血管は高い圧力を受け続けることになり、次第に血管の内部が硬く、もろくなってしまう「動脈硬化」が起こります。当然、毛細血管という細い血管の集合体であり、たくさんの血液が送り込まれる腎臓の血管は、その影響を大きく受けてしまいます。高血圧気味で、さらに頭痛や首こりが続くようなら要注意です。
⑤ 食後に強烈な眠気に襲われる 食事でとった炭水化物(糖)が消化吸収されるとブドウ糖に変換されて血液の中に放出されます。これが「血糖」で、その量を示すのが血糖値です。 食事をする前と後で血糖値が異なるのですが、食事をすると食べ物が消化吸収されて血中に糖が放出されるため血糖値は上昇します。しかし、食べたものによっては血糖値が急上昇した後、急降下を起こすことがあります。 この状態は「血糖値スパイク」と呼ばれ、血糖値が急降下するときに、強い眠気に襲われたり、動けなくなるほどのだるさを感じたりします。
この血糖値スパイクをくり返すことで血管は大きなダメージを受け、腎臓にも悪影響を及ぼします。そのため、食後に頻繁に強い眠気に襲われる方は、腎臓がダメージを受けている可能性があります。 ここであげた5つの症状のうち、「①突然、尿の量が減ってしまった」については、早急に治療が必要なケースが珍しくありません。ですから、放置せず、すぐに病院を受診してください。 残りの4つの症状については、これから生活習慣を改善することで、十分に対処できますので、ぜひ日常生活を見直してみてください。