皿洗いで「月給45万円、21万円貯金できる月も」…“英語力ほぼゼロ”でカナダに移住した20代男性の暮らし
ドバイは「日本よりも治安がよい」
海外移住の懸念として多くの人があげる点として治安があります。日本よりも治安が良い国はなかなかないと思っている方も多いのではないでしょうか。 しかし、ただ、勤務していた職場ではチップ制度がありました。 「ドバイは日本同等もしくは日本以上に治安がよいですね。あまりおすすめはできませんが、飲食店でトイレに行く際にカバンを置いたまま席を立っても盗まれませんね。ドバイは富裕層が集中しているので、結果として働く人の環境や治安も良好に保たれているのかもしれません」 「移住当初は環境の違いに戸惑うこともありましたが、いまは不動産業界に転職して、さらに年収があがりました(※取材当時)。最初は宗教や文化の違いに驚くかもしれませんが、私がいた環境では、お金も貯めやすい条件だったので、海外で挑戦を考えている人にもおすすめしたいです」
移住するも仕事が見つからない
もう一人、移住で成功した方のケースを紹介します。 成島さんの場合、日本に住んでいる時点で英語力がありました。が、すべての移住者が英語力を身につけたうえで移住しているわけではありません。 そんな語学力に不安がある人には小林隼也さん(20代男性)の移住の事例が参考になると思います。 小林さんは語学力は高校卒業レベルと決して高くはなく、ワーキングホリデーを活用してカナダ・バンクーバーでの生活を開始しました。そんな小林さんは移住してすぐに困難に直面します。 「思い切ってバンクーバーに移住したものの、何も考えていなかったので生活の糧となる仕事を見つけられなかったんです。カナダでも大手の求人サイトでも探しましたが、100件以上応募してもほとんど返事が来ない状態。数か月仕事が見つからず、なにもせずに帰国することも選択肢としてよぎりました」 しかし、ここから小林さんは行動を起こします。
驚きの圧倒的な好待遇。皿洗いで月給45万円
求人サイトで仕事を見つけるのは難しいと判断した小林さん。以降はネットに頼らず、自分の足で仕事探しをはじめます。 「企業や店舗に直接レジュメ(履歴書)を持っていき、自分を雇ってほしいとアポなし訪問しました。突拍子もない行動に思えるかもしれませんが、実はこの方法はバンクーバーでは仕事を探す時の手段として定着していたんです」 体当たり的な職探しの結果、小林さんは無事飲食店での仕事を見つけることに成功。任されたのはディッシュウォッシャー、主に皿洗いをメインとした仕事でした。 そして小林さんはその仕事の給与に驚きます。 「皿洗いというとあまり賃金が高くない印象を持たれるかもしれませんが、日本の新卒の倍以上、45万円程度の月給でした。さらに、日本では当たり前となっている残業もまったくないことに驚きました。オフの日にはバンクーバーの大自然の中でのんびり過ごしています」 「日本よりも貯金ができていますね。月に1000ドルから2000ドル(日本円で約10万5000円から21万円)は貯金できています」