例年以上の大豊作! コンバース「オールスターOX」第1作をMADE IN JAPANで復刻
この秋のMADE IN JAPANのコレクションは例年に増して豊作だ。サドルブラウンと名づけられたカラーでキャンバスを染め、黄味の強い生成りのテープとシューレースで仕上げた「キャンバス オールスター J」、あるいは日本製のスエードをグレーで染めた「ワンスター J スエード」。 【写真15点】「オールスターOXの第1作をMADE IN JAPANで復刻」の詳細を写真でチェック すでにドロップされた両モデルは幸先の良いスタートを切っている。
真打ちともいうべきモデルが11月にリリースされる「オールスター J VTG 57 OX」である。 サイドステッチ、当て布、斜めに三ツ星が配置されたヒールラベル、右足のタン裏のプレイヤーズネーム……1957年に発売した「キャンバス オールスター OX」のファーストモデルを構成したスペックを忠実に再現している。
アッパーには紡績から製織まで日本にこだわる帆布、富士金梅を採用。
生成りのキャンバスに赤字で印字されたコンバースロゴは日本の国旗をイメージしている。いずれもMADE IN JAPANではおなじみになりつつあるアップデート・ポイントである。
シューヒストリーに太字で記載される日本製
コンバースがMADE IN JAPANを世に問うたのはいまからおよそ10年前の2013年のこと。ローンチから数年はあまりの人気に生産が追いつかなかったという当コレクションのトリガーとなったのは「コンバース アディクト」だった。 08年に誕生した「コンバース アディクト」は60年代の「チャックテイラー」や70年代の「ジャックパーセル」にオマージュを捧げたコレクションで、定番に飽き足らない“アディクト”な人々の欲求に応えるために生まれた。 この成功を受け、自信を深めたコンバースがあらたに打ち出したのがMADE IN JAPAN。いってみれば、歴史を深掘りしたのが「コンバース アディクト」であり、産地を深掘りしたのがMADE IN JAPANだった。
現在は世界各地に生産拠点をもつコンバースだが、なかでも特別な産地として大切にされてきたのが日本である。 いまも昔も製造を担っているのは久留米の名門老舗、ムーンスターだ。ムーンスターは1980年に米コンバースと代理店契約を結び、輸入のかたわら、ライセンス供与を受けて一部のモデルをつくっていた。それが沖縄向けの「オールスター」だった。アメリカの軍人のためにつくっていたそうだ。