レアル・ソシエダ、5バック採用のEL初戦は負けなくて良かったドローゲームに…久保建英は今季初めて出場機会なし
25日のヨーロッパリーグ(EL)・リーグフェーズ第1節、レアル・ソシエダはアウェーでのニース戦を1-1のドローで終えた。MF久保建英はベンチスタートとなり、出場機会はなかった。 今季ラ・リーガ第7節までを1勝2分け4敗で終えている絶不調ソシエダがEL初戦を迎えた。前試合バジャドリー戦(0-0)ではいつものの4-3-3ではなく、久保をトップ下とする中盤ダイヤモンドの4-4-2を試したイマノル監督は、今回は日本人MFをベンチに置いて5-3-2を採用。GKレミーロ、DFオドリオソラ、スベルディア、ジョン・マルティン、パチェコ、アイエン、MFブライス、スビメンディ、パブロ・マリン、FWオヤルサバル、バレネチェアをスタメンとしている(バジャドリーから8選手を変更)。 前半、ソシエダは完全にゲームをコントロールしていたとは言えないが、それでも良質なパフォーマンスを披露。攻守の入れ替えが早い展開で効果的に速攻を仕掛けていき、18分に5試合ぶりとなるゴールを決めた。ブライス・メンデスのスルーパスを受けたバレネチェアが、強烈な右足のシュートを枠内に突き刺している。 先制したソシエダは、その後もカウンターを中心とした攻撃を仕掛けるが、なかなか追加点を奪えず。すると45分、少し懸念材料だったDFラインの脆弱さ(とりわけ、本来は後方からボールをつなぐチームだけに、思い切ったボールクリアができていなかった)が失点につながった。アイエンのコースが甘いクリアボールをペナルティーエリア手前でロサリオにカットされると、そのままネットを揺らされている。 1-1ではなく2-0として前半を終えてもおかしくなかったソシエダだが、後半になると5バックへの対策を施したニースの攻勢にさらされることになった。51分にはパチェコがペナルティーエリア内でダンテをつかんで倒したとの判定でPKを献上。しかしキッカーのケザンのシュートはレミーロが横っ飛びで弾き、逆転ゴールを防いでいる。 イマノル監督は完全な劣勢を受けて、次々に選手交代を敢行。60分にバレネチェア、オドリオソラ、アイエンをベッカー、アランブル、ハビ・ロペスに代え、また69分にブライス・メンデスを下げてスチッチに代える。そして79分にはオヤルサバルの代わりにオスカールソンをピッチに立たせ、交代枠を使い切った。久保は今季、過去2回のベンチスタートでも途中出場を果たしてきたが、今回初めて出番がなかった。 交代カードをすべて切ったソシエダだが、終盤もフィジカルから自分たちを上回るニースの攻勢を受け続けることになり、何とか同点を維持する形で試合終了のホイッスルを聞いた。前半は勝利に値するパフォーマンスを見せたイマノル監督のチームだったが、後半は逆に負けていても何らおかしくない、ドローで終えたことに満足しなければならない内容となった。