オケタニ教授の写真展「夜景おじさん7」が9月25日から開催。格闘技界のレジェンド中井祐樹がまさかのモデルデビュー
中野のケンコー・トキナーギャラリーで
写真家のオケタニ教授の写真展「夜景おじさん7」が9月25日から東京・中野のケンコー・トキナーギャラリーで開催される。2018年から実に7年連続の開催となる。一人の写真家が同じテーマで7年連続で、それも同じ場所で個展を開くのはとても珍しい。写真展を控えたオケタニ教授に話を聞いた。 今回展示される写真は30枚で新人のおじさん4人が登場するという。なかなか新人が育ちにくい業界なのだが、今回は多め。その理由は「今年はやらないつもりだったから」とは教授。 「でも担当者の方と会うたびに“やりましょう”と口説かれまして。なので今回は最後だと思って、これまで撮れてない人を撮らないまま終わるのは嫌だったので、そういう人に声をかけさせてもらいました」 やらないつもりだったというのは穏やかではないが「飽きてるのもあるし。今までは同じ夜景おじさんでも毎回、自分の中ではそれぞれ違うテーマがあった。でも6年続くとテーマもなくなる」という理由から。 それで「ずっとやっていて一番まずいのは慣れることと飽きること。自分でも飽きているのは分かっているので、なんとか自分が楽しくなるためには今までの場所をやめることと撮っていなかった人を撮るということだった。なので今回は新しい人を撮ろうと思ったし、今まで撮っていた場所では撮らないと決めた。今までの夜景おじさんはある場所で4分の1くらいを撮っていたんですが、今回はその場所では一切撮らず、中野でたくさん撮った。それは遠くに行くのが面倒くさくなったというのもあるんですが(笑)」とのこと。
「中井さんはまさかの二つ返事でOKでした」
その新人の中には日本ブラジリアン柔術連盟の中井祐樹会長の名前も。中井会長といえば、修斗王者として1995年4月20日に行われた「VALE TUDO JAPAN OPEN 1995」に出場し、1回戦でジェラルド・ゴルドー、準決勝でクレイグ・ピットマンに連続一本勝ちを収め、決勝に進出。決勝ではヒクソン・グレイシーに一本負けを喫し準優勝に終わるも、日本の総合格闘技の礎を築いたレジェンドとも言える存在。 オケタニ教授と中井会長は今年3月に格闘技ドクターである二重作拓也氏の書籍の刊行イベントでのトークショーで共演。そこから交遊が生まれ、今回の撮影に至ったという。 「格闘技を好きな方や知っている方にとっては中井さんは神様のような存在じゃないかと思うんですよ。実際、僕もそうでしたけど、トークイベントではとても楽しい方でした。さっきも言ったんですが“やらない”と言っていたのに口説かれてやることになった以上は最後だと思ってやろうと思っている。また来年もこういう気持ちになって“やりたくないな”という気持ちになる可能性はあるので、その時に撮り残しはしたくなかった。なのでダメ元で中井さんに声をかけさせていただいたら、まさかの二つ返事でした(笑)。多分、格闘技界の方が見られたら“あの中井さんが…”と思われる写真になっているんじゃないかと思うので、ぜひ見ていただきたいですね」