毎日のおうちごはんが楽しくなる♡「手持ちのうつわ」で食卓をおしゃれにするコツ
同じうつわでも、異なるシチュエーションの食卓をつくれる
◆うつわは何を入れても自由!定番うつわのポテンシャルを引き出してみて 二本柳さんがよく聞かれる質問が「とりあえず、どんなうつわがあったらいいですか?」というもの。まず揃えるとひと通りカバーできるのが、下記の5種類。 ・主菜用になるお皿 ・ごはん茶碗 ・汁椀 ・グラス ・小鉢またはボウル これらを「どうアレンジして活用するか」によって、ポテンシャルを引き出すこともできます。
【ふだんの晩ごはん】
毎日の食卓では、飽きがこないシンプルな組み合わせを。しっくりとなじむ“基本のセット”ができたら、どんなお料理に合うかまで試してみてください。たとえば、上記と同じうつわを、おもてなし料理で使ってみると…。
【おもてなしのシチュエーション】
同じお皿や小鉢を使っているのに、驚くほど印象激変。先ほどの「ふだんの食卓」と比べてみると… ・主菜用のお皿:焼き魚→アスパラのソテー、ブルスケッタ ・透明の小鉢:ひじき→サーモンの前菜 ・小鉢:煮物→フルーツ、サラダ 気兼ねない雰囲気で、おつまみやお酒を楽しむようなカジュアルなシチュエーションこそ、ふだん使いの定番うつわの出番。食事の内容や置き方で、同じうつわでもまったく違う表情を見せてくれます。
もっておくと重宝するうつわは?
「一番おすすめのうつわを教えてください」…そう聞かれたときに、「これがあると絶対、重宝しますよ」と太鼓判を押しているものを2点ご紹介。 ◆“色違い”でそろえる“同じシリーズ”のうつわ おもてなしのシチュエーションにそなえるのなら、偶数ずつ集めるのが◎。たとえば、4人集まる食事では、同じシリーズでもベージュのお皿の方2名、白のお皿の方2名といったコーディネートでも、ちゃんとまとまってくれるものです。カラーバリエーションがあるほうが、その時々で気分も変えられるのでおすすめ。
◆“うつわの額縁”ともいえるトレイとマット
お皿、小鉢、お椀やグラス……さまざまな柄や形のうつわをすっきりとまとめたい場合は、トレイやマットを使うテクニックを。絵画の額縁のようなイメージでうつわをセットすると、異なるうつわたちも意外とまとまって見えるので、ひとそろいもっておくと重宝しますよ。1人前ずつお出しするときにも、おもてなしのグレードが上がって見えます。
食卓を楽しむ方法をもっと知りたい、という方は、ぜひ書籍も合わせてチェックしてみてくださいね。 プロップスタイリスト 二本柳志津香 一般社団法人テーブルウェアスタイリスト連合会(TWSA)代表理事。株式会社空間スタイリング社代表取締役。CM・広告・カタログ・雑誌・書籍・空間からプロップまで手がけるスタイリストで、国家資格商品装飾展示技能士。日本で初めて食器のスタイリング資格・テーブルウェアスタイリスト®を創設。スタイリングやディスプレイ業のほか、食器の専門家としてイベント出演やテーブルウェアスタイリスト®の育成に取り組む。 Instagram:@ nippon.shizuka 構成/Mai