横田めぐみさん拉致から47年 「妹」は絶対に生きている…拉致被害者・曽我ひとみさんの願い
新潟市で1977年に横田めぐみさん=失踪当時(13)=が北朝鮮に拉致されてから11月15日で47年となった。北朝鮮では一時、新潟県佐渡市の拉致被害者、曽我ひとみさん(65)と生活を共にした。新潟日報社の取材に応じた曽我さんは、当時の様子を思い浮かべ「めぐみさんは強い。絶対に生きている」と言い切った。 【画像】めぐみさんと過ごした日々を振り返る曽我ひとみさん 1978年8月12日に佐渡市で拉致された曽我さんは、その年から80年まで、3回にわたり計約8カ月をめぐみさんと過ごした。 初対面は拉致から1週間が過ぎたころだった。当時、曽我さんは19歳、めぐみさんは13歳。2人にしか分かり合えない境遇をひそかに語った。「絆ができた。私は頼りないお姉さんだったが、めぐみさんは幼いのに強くてしっかりしていた」と記憶は鮮明に残る。 北朝鮮はめぐみさんを「死亡した」と主張するが、信じない。2002年10月に日本へ帰国する直前の平壌(ピョンヤン)空港で、めぐみさんの娘キム・ウンギョンさんが「お母さんは亡くなった」と話したのも、「向こう(北朝鮮)のことだから言わされている」と感じている。 めぐみさんと再会したら「行きたい場所に連れて行ってあげたい」。かけがえのない「妹」と、今度は日本で思い出をつくりたいと切望し続けている。