障害王者マイネルグロンがついに復帰 中山大障害連覇目指して始動 平地でも底力示す
昨年の中山大障害覇者マイネルグロン(牡6歳、美浦・青木)が、今週の福島競馬で復帰する。春の中山GJで6着入線後に下馬。右前深屈腱炎と診断されたが、順調な回復を見せて中山大障害(12月21日・中山、障害4100メートル)の連覇を目指して始動することが決まった。 復帰戦は日曜福島7R(芝2600メートル)と平地戦を選択した。青木師は「10月1日の入厩から調整を進めるなかでオーナー、ジョッキーと話し合い、ここを使って中山大障害に向かうプランが決まりました」と平地参戦の理由を明かす。毎週、ケイコをつける石神深は「帰厩2本目に乗った時から息遣いができていて、“やっぱり心肺機能が高いな”と思わせました」と能力を再確認したという。 鞍上は「平地は未勝利時代に2、3着が何回もあるし、今のグロンなら1勝クラスは走れるかも」と期待を寄せる。「去年の中山大障害を“100”としたら、今回は“80”くらい。折り合いや息を入れたりすることを意識して乗りたい。中山大障害につながる競馬を」。大目標は暮れのJ・G1ではあるが、障害王者は平地でも底力を示してくれるはずだ。(デイリースポーツ・刀根善郎)