新湊の名所で観光ツアー 射水の東海さん企画 今春、複数コースで検討
●紅色のじゅうたん、奈呉の浦、内川クルーズ 射水市新湊地区で水産業を営む東海勝久さん(49)が今春、「紅色のじゅうたん」「奈呉(なご)の浦(うら)」「内川クルーズ」など、新湊の観光資源を生かしたツアーを始める。新湊の歴史や伝統を学べる複数のコースを検討する。新湊を訪れる観光客に長く滞在してもらい、にぎわいを作りだす。 紅色のじゅうたんは新湊漁港の競り場にずらりと並ぶベニズワイガニの光景、奈呉の浦はかつて景勝地として知られた放生津浦の古名で、開発から免れた放生津八幡宮の周辺に今も往時の面影が残る。 内川クルーズでは、「日本のベニス」と称される情緒ある町並みや、個性あふれるデザインの12の橋を楽しめる。 東海さんによると、こうした新湊の見所は認知度が低く、内川沿いで海産物を販売する東海さんの店舗「IMATO」では客から「新湊は見所が少ない」との声を聞くという。 昨年12月にとやま観光塾の認定ガイド3人を招いたプレツアーでは、ガイドは約2時間のコースで競り場の見学やクルーズなどを堪能した。 ガイドからは「新湊のポテンシャルの高さを感じた」「普段は話せない漁師らと話せるのがうれしい」などの反応があった。 ツアーの実施には内川沿いの周辺店舗も協力する。東海さんは「まちの活性化を自治体に頼ってばかりではいけない。どんどん魅力を掘り起こしたい」と話した。