加部究のフットボール見聞録「接戦での勝ち癖がつくと…浦和対FC東京で見えた意外と深い“落差”」
浦和の失点には明白なミスが絡んだ
9月30日に浦和と対戦したFC東京は、埼スタで17年ぶりの勝利を飾る。森重が軸の守備陣は完璧に近い出来だった。(C)SOCCER DIGEST
だいぶ前から冬や花粉のシーズンにはマスクを着用している。重度の障害児を抱えているので、とりわけインフルエンザの感染予防には神経質になった。電車に乗ると咳き込んだり鼻をズルズル吸いまくったりする人に限ってマスクをしていなかったから、コロナ禍は多少安心な状況を用意してくれたのかもしれない。 新型コロナウイルス流行の話題が広がり始めた2月下旬、Jリーグ開幕戦で柏に足を運ぶと、報道陣でもマスクを着用しているのは半数程度だった。リーグから着用を求める通知はあっても、まだ全体に危機意識は浸透していなかった。 さすがに緊急事態宣言を経てリーグが再開された当初は、現場も張り詰めていた。しかし最近はキックオフとともに観客が一斉に食事を始めたり、スタンドからマスク無しの選手たちがレフェリーに抗議する声が響き渡ったりするのも珍しくなくなっている。 9月末、2戦続けて埼玉スタジアムへ通
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