【入試直前!最終倍率予想】首都圏「中高一貫校」女子1月入試、渋幕・市川・淑徳与野は?狙い目入試は?〈女子受験生編1〉
● 「13日・14日」の埼玉注目校 13日午前の埼玉女子受験生の8割は、Cランクの淑徳与野[1回]を受けていた。募集人員は110人(特進コース95人、医進コース15人)に対して、2024年は1560人が受験して1.57倍(23年1.93倍)だった。志望者数は9月の微増から10月は1割増となり、25年は受験生がさらに上積みされそうだ。10日午後の508人と合わせると、淑徳与野の1月受験者は2068人と、前代未聞の受験生吸引力となった。 13日午前で、志望者数合計も24年受験者数も100人を超える入試回は他にない。比較的受験者数が多い入試回について触れておこう。埼玉栄[5回]は、Eランクの[難関大]と[医学]が24年に47人と72人が受験して、1.52倍と1.53倍(23年はいずれも2倍)だった。Fランクの[進学]は41人・1.52倍で、三つのコースを合わせると155人で、この日では淑徳与野に次ぐ受験生を集めていることになる。9月と10月の志望者数の動向は、4.7倍増から6割半増へ、3割強増から6割半増へ、4割増から前年並みと、母数が小さいので激しく変動しているが、25年は例年通り1.5倍前後になるものと思われる。 Ⅾランクの青山学院大学系属浦和ルーテル学院[2回]は85人が受けて7.73倍(23年1.56倍)と変動の激しい入試回だが、志望者数は増加基調にある。Eランクの昌平[Tクラス3回]は30人で2倍(23年5.25倍)、13日午後のFクラスの春日部共栄[3回午後]は66人で1.78倍(23年1.34倍)だったが、9月から10月の志望者数を見ると、昌平は3割強減から前年並みに、春日部共栄は4割増を維持となっており、25年はいずれも2倍程度に落ち着きそうである。 14日は埼玉女子校の絶対的エースでAランクの浦和明の星女子[1回]が圧倒的で、この日の女子受験生の8割弱に相当する1935人が24年に受験して、1.83倍(23年1.86倍)だった。志望者数は9月・10月共に微減で、25年に受験者数が増える雰囲気にはない。Cランクの大宮開成[2回]は、24年に332人が受けて3.42倍(23年3.75倍)と狭き門だが、志望者数は微減傾向とはいうものの、25年も3倍台半ばは維持しそうである。
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