【マレーシア】テラドローン、パーム農園でミノムシ防除
ドローンを用いた点検・測量サービスを手がけるテラドローン(東京都渋谷区)は24日、マレーシアの現地法人テラドローン・アグリが、大規模パーム農園(面積3,546.46ヘクタール、東京ドーム約760個分)で、害虫であるミノムシの防除を目的とした病害虫の総合的管理を開始したと発表した。今後、マレーシアの政府関連企業や民間農園と連携し、全国規模で実施していく計画だ。 テラドローン・アグリは、日本とマレーシアの合弁会社で農薬を製造するアグリカルチュラル・ケミカルズ(M)、マレーシアの農業技術企業S&Hテクベンチャーと連携し、各社が提供する農薬をドローンで散布する。必要な箇所にピンポイントで散布することで、環境への影響を最小限に抑えつつ、効果的な害虫防除を実現。ドローンには精密に制御されたノズルが搭載されており、段差のあるパーム農園の地形でも、農薬を均一に高精度で散布できる。 また、ドローンを活用することで、害虫発生に対する迅速な対応が可能となり、労働コストや農薬の無駄も削減できる。 ミノムシは、放置するとパームヤシの葉が枯れてしまい、パームの収穫量の減少を引き起こす可能性がある。 今回連携したアグリカルチュラル・ケミカルズ(M)は1969年に設立され、ペナン州に本社を構える。日本農薬、丸紅、マレーシア農業者組織委員会(NAFAS)が出資している。