高性能AIと1000馬力モーター搭載? アルファ・ロメオ新型「ジュリア」 V6ツインターボも設定か
高性能AI搭載、だがデジタル中心ではない
いずれにせよ、新型ジュリアは新しい高性能コンピューターによってダイナミクスを最大限に引き出すと言われている。このコンピューターは「STLAブレイン」と呼ばれ、人工知能(AI)を使ってドライバーの好みに合わせてハンドリング特性を微調整することができる。 ソフトウェアの無線アップデートにより、車両出荷後も出力、航続距離、充電速度の改善にも期待が持てる。車内体験にも変化をもたらすだろうが、インパラートCEOはデジタル技術でドイツ車と張り合う気はないと述べている。 「アルファ・ロメオのお客様は幅1.0mのインフォテインメント・スクリーンを求めているわけでも、200種類ものデジタル機能を求めているわけでもありません」 例えば、キャノッキアーレ(cannocchiale、伸縮式)のインストゥルメントパネルを採用し、車両コンディションに関する重要な情報を表示するというアイデアがある。 なお、エンジンの排気音を再現した合成サウンドは採用される見込みがない。「フェイクノイズは絶対にありえないが、EVで振動を再現することはあるかもしれない」とインパラートCEOは述べ、擬似的な “変速ショック” ギミック採用の可能性を示唆した。
チャーリー・マーティン(執筆) 林汰久也(翻訳)