豪中銀総裁、コアインフレ率「高過ぎる」-利下げ検討に至らず
(ブルームバーグ): オーストラリア準備銀行(中央銀行)のブロック総裁は28日、豪州のコアインフレ率が「高過ぎる」ため、近いうちに利下げを検討することはできないと述べ、物価上昇率が持続的に目標に戻るまでにはまだしばらく時間がかかるとの見方をあらためて示した。
同総裁はシドニーで講演し、「『持続可能』という言葉は重要だ。なぜなら、全体的なインフレ率に影響を与える一時的な要因を考慮する必要がある」ためだと語った。
その上で、予測は基調となるインフレ率が2026年に目標への「持続可能な回帰」に至ることを示していると指摘した。
豪中銀が今月発表した最新予測によると、消費者物価指数(CPI)統計でも注目度の高いトリム平均(変動の激しい項目を除く)上昇率は25年末に2-3%の目標範囲に戻り、26年終盤には2.5%となる。
ブロック総裁はまた、豪州の失業率は4.1%と低く、労働市場の強靭(きょうじん)さを立証しているとも話した。
原題:RBA’s Bullock Says Inflation Is ‘Too High’ to Consider Rate Cuts (抜粋)
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Swati Pandey