定番の52、58度はもう古い!? ピンのウェッジフィッティングで出た答えは意外な3本の組み合わせだった!
さまざまな種類があるソールグラインド
ロフト別に試打を重ね、PWの下に48度(ロフト-1度に調整)、52度、56度の3本を入れることに決めたTさん。次に永野さんが提案してくれたのは56度のソールグラインド選びです。
【永】48度と52度は「Sグラインド」で決まりですが、56度にはスタンダードな「Sグラインド」の他に、ワイドソールでミスに強い「Wグラインド」や傾斜やライに対応して技が使える「Hグラインド」、バンカーがやさしくなる「Eグラインド」を選ぶことができます。「Sグラインド」は万能ソールで、さまざまな使い方ができますが、ミスの傾向や要望に合わせて違ったソールグラインドを選ぶのもおすすめです。Tさんはアプローチでどんなミスが多いですか? 【T】トップが多いです。 【永】承知しました。あとは打ち方として、フェースを開いたりすることは多いですか? 【T】バンカーでは開きますし、状況に応じてグリーン周りでもそういう使い方をしたいです。 【永】「Sグラインド」でも少しフェースを開いて使うことができますが、ソール幅が狭めでバンスが多めにある「Hグラインド」も試してみてください。 【T】今までウェッジはスタンダードなソール形状しか打ったことがありませんでしたが、「Hグラインド」は抜けが良くて、すごく感触がいいです。 【永】フェースを開いてもリーディングエッジ(フェースの最下部。「刃」とも呼ばれる)が高くなり過ぎないので、トップも出にくいはずですよ。 【T】「Sグラインド」もミスに強そうで良いですが、今回は「Hグラインド」にしてみます。 【永】承知しました。あとはライ角を決めたいですが、基本的にはアイアンと同じに調整することを推奨しています。Tさんはピンの「カラーコードチャート」で「レッド」、つまり1度フラットにアイアンを調整していますので、ウェッジも同じで良いと思いますが、念のため、ソールの当たり方をチェックしておきましょう。 ソールにシールを貼って、地面との当たり方をチェックします。 【永】ウェッジのライ角も1度フラットで問題なさそうですね。