【何歳から高齢者?】70歳引き上げ議論をわかりやすく解説「年金支給を遅らせたいの?」「定年制度は労働者のため?企業のため?」「労働50年時代に必要なこと」
現在65歳以上となっている『高齢者』の年齢の定義が、70歳以上に変わるかもしれません。そのラインを上げたい理由は一体何なのか?実行には課題もありそうです。また高齢者年齢と関わってくる「定年」は一体何のためにあるのか?取材した様々な情報をまとめました。厚労省官僚で元衆議院議員でもある豊田真由子さん、アメリカ出身のタレント・REINAさんにも話を聞いています。 【写真を見る】延びる健康寿命…70歳の生活はどうなる?定年・年金・シニア割引 現状と今後の課題を整理 ◎豊田真由子:元厚労省官僚、元衆議院議員、ハーバード大学に留学、2009年にはWHOで新型インフルエンザのパンデミックに対処 ◎REINA:アメリカ出身のタレント、ハーバード大学大学院修了、CIA・FBIに内定、ビル・クリントン事務所で勤務
高齢者の定義を70歳に引き上げる議論
経済財政諮問会議で経団連・十倉雅和会長らの提言がありました。高齢者の健康寿命が延びる中で高齢者の定義を5歳延ばすことを検討すべきという内容です。まだ話は始まったところですが、経済財政諮問会議で話されるということは、今後この方向に向かっていく可能性はあります。
(豊田真由子さん)「これは新しい話ではなくて、ずっと前から言われていることです。年金などの議論と結びつけてしまうとややこしくなりますが、生物学的には平均寿命が延びているので、平均寿命が70歳の時の65歳っておじいちゃんおばあちゃんだと思うんですけど、平均寿命が85歳になったら、その下の辺りの人は元気な人たちだよとなるので、それも生物学的な理屈から言うと私は妥当な考え方だと思うので、それ自体は無理やり何か政策で費用を減らすために言っているわけではないと思います。諮問会議というのも確かに政府が主催しているんですけれど、あくまで民間の委員の方がそう言っているので、それを受けてどうするかというのを今後検討しましょうということですね。河田直也アナウンサーが今50歳で、10年後もピンピン元気なのに、MBSは定年だからはいサヨナラって言われると、人材としてもったいないですよね、経験とかスキルとか。日本の人口が減っていく中で、元気で働きたいという思いがあってスキルとか経験とかある方にそれを生かしてもらうことが、会社とか社会にとってもいいんじゃないかなっていう発想だと思うんですよ」