片づけをがんばっているのに散らかってしまう家がやりがちなこと
【3】モノの定位置が決まっていない
モノが収納できるスペースが十分にあるのに、それでも散らかってしまうのは、モノの定位置が決まっていないことが原因かもしれません。どこに何をしまうのかが決まっていないと、使ったあとに元にもどせず、モノが出しっぱなしになる確率が高くなります。テーブルの上や床、棚の上などに、雑多なモノがバラバラと出しっぱなしになっていると、部屋は散らかった印象になります。 モノの定位置を決めるのに大切なのは、使いやすさです。使用頻度が高いものは、目から膝の高さくらいまでの手の届きやすい場所に置きます。一方で、季節ものなど頻度が低いものは、その奥や目より高いところ、一番下にしまいます。例えばクローゼットの中であれば、毎日使う洋服やバッグ、帽子などを手の届きやすい場所を、シーズンオフの洋服や雛人形やクリスマスツリーといった行事ものはそれ以外を定位置にすると、モノの出し入れスムーズです。 ただし、その家に住む人にとって使いやすい定位置を決めるというのが最も大事で、最もむずかしいことです。定位置を決めたはずでも、使う場所とはしまう場所が離れていたり、子どもがよく使うのに手の届かない高い場所だったりすると、使ったあとにもどしにくくなって、また散らかってしまう…なんてことも。どうしても上手くいかないときには、プロに仕組みをつくってもらうのもアリ。家事代行業者や、整理収納アドバイザー、ライフオーガナイザーといった資格をもつ専門家に相談し、自分に合った収納方法をアドバイスしてもらってもいいでしょう。
【4】「誰かがやってくれるはず」と思っている
モノの定位置をつくっても、一緒に住む家族が複数いる家では、「誰かが片づけてくれるはず」と各々が思った結果、誰もやらずに散らかったまま…という状況になることがあります。片づけの負担がだれか一人にかたよってしまうと、不満にもつながります。 まずは「モノを使った人が元にもどす」というルールを家族の間で守ることが大切です。また、新しいモノが増えたときには、定位置がどこなのかを共有しましょう。 特にモノが出しっぱなしになっていると気になるのが、家族みんなが過ごすリビング。そこに家族一人ひとりの専用スペースをつくっておくと、モノの散らかりを防げます。箱やカゴ、引き出しなどを家族の人数分用意し、出しっぱなしになっているモノは所有者や利用者のスペースに放り込んでおけばOK。だれのモノか、だれが使ったモノかが明確になると同時に、その整理整頓を個人に任せるルールにすることで、片づけの負担のかたよりも防げます。 とはいえ、家族全員一気にそのルールを習慣化するのはむずかしいこと。気を長く持って、少しずつ意識を変えていきましょう。 構成/サンキュ!編集部
サンキュ!編集部