そもそも優等生のイメージもないし…広末涼子、“恋愛に奔放ではない”発言への強烈な違和感
きれいさっぱり忘れてる?
ジュン氏の発言を信じるのならヒロスエは不倫常習犯で、ただ、それは恋愛というより現実逃避、もしくは安定剤のようなものかもしれません。安定剤は時間が経てば、体内から抜けます。それと同じように、ヒロスエも自分が男性を“服用”したことも、事務所や元夫がそれをもみ消すために奔走したことも、きれいさっぱり忘れてしまうのではないでしょうか。もしそうなら、ヒロスエ自身は“恋多き女キャラ”と言われるのは心外だし、むしろ、私は事務所のために仕事をして、家事育児にこんなに我慢ばっかりさせられている、かわいそうな私とうっすら被害者意識を持っているのかもしれません。 自分が思う自分と、他人が思う自分にへだたりがあるのは当たり前のことです。ましてや、芸能人の場合、大衆を相手にするのですから、そのギャップをいいイメージに変えるために客観的な視点を持ったブレーンが必要だと思うのです。不倫後にヒロスエは所属事務所を独立し、個人事務所を立ち上げましたが、今のヒロスエに、そういう人がいるのでしょうか? 対談でヒロスエは「子どもに守ってもらっている」「いい子たちに育ってくれた」とお子さんの話をよくしています。これは事実だと思いますが、不倫を“家族の絆”で乗り切ったという言い方には無理がありますし(親の不倫後のメンタルケアをするのは、子どもの役目ではないはずです)、男性依存の人が子ども(特に息子)依存になることはよくある話で、一抹の怖さがないこともない。 今のヒロスエは、残念ながら、いいお母さんウリや透明感あふれる女神ウリはできません。けれども、オンナの性(サガ)を見せる女優になれると思うのです。不祥事を起こした女性芸能人が、肌をさらしたり、激しい濡れ場のある作品に出演すると、ハダカになることが贖罪なのかと怒る人もいるでしょうが、そういう意味ではありません。結婚していても母になっても不安定で、男性もしくはセックスを求めてやまない人というのは一般人でもたくさんいます。そうでなければ、どうして不倫のドラマや小説があるのでしょうか。ただ、みっともないから、「オトコが欲しい」と言わないだけ。ヒロスエの場合、不幸にも芸能人なので見つかって、さらされてしまっただけ。巷間、ピンチはチャンスと言いますが、勇気を出してここでガラッと芸風を変えてほしいところです。きっと、ヒロスエ性を秘めた物言わぬ多数のプチヒロスエが応援してくれるはずです。 <プロフィール> 仁科友里(にしな・ゆり) 1974年生まれ。会社員を経てフリーライターに。『サイゾーウーマン』『週刊SPA!』『GINGER』『steady.』などにタレント論、女子アナ批評を寄稿。また、自身のブログ、ツイッターで婚活に悩む男女の相談に応えている。2015年に『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)を発表し、異例の女性向け婚活本として話題に。好きな言葉は「勝てば官軍、負ければ賊軍」
仁科友里