2024年年末、刷新と消滅の星・冥王星が、ついに「風」の星座の水瓶座へ。2020年から続く時代の転換期も最終段階に!【鏡リュウジ・水晶玉子】
進化が進むAIと最新テクノロジーと国際的大組織の、功罪を考える時期に
鏡 そうそう、先日読んだ『THE COMING WAVE AIを封じ込めよ DeepMind創業者の警告』(ムスタファ・スレイマン、マイケル・バスカー :著 上杉隼人:翻訳 日本経済新聞社)という本が、とても水瓶座冥王星的でした。マイクロソフトAIのCEOを務めるAIの第一人者、ムスタファ・スレイマンが著者の一人なんですが、技術革新は止められないので、世界規模の新テクノロジーをどうコントロールしていくべきかを訴えています。AIが進んで強力なテクノロジーの封じ込めに失敗すれば、現在の国家は崩壊して、世界秩序は大混乱に陥るという警告が記されています。 水晶 冥王星水瓶座の時代は、科学技術の進歩が楽しみではあるけど、冥王星の持つ強力な変容と崩壊のパワーは脅威にも働くと思います。テクノロジーの闇の部分が、徐々にクローズアップされるのではないかと。そして冥王星が牡羊座に入る2068年ごろに、やっと科学技術やAIを実質的に管理できるようになっていくのかもしれません。 鏡 進化を続けるテクノロジーとどう付き合っていくのかは、冥王星水瓶座時代のかなり重要なテーマになりそうです。 水晶 私は、IOC(国際オリンピック委員会)、国際連合、WHO(世界保健機関)などの、国際的な巨大組織の再編成にも注目しています。これらの組織の隠れていた問題が表面化し、改革されて、本当に理想を追求したアソシエーションとなっていけるチャンスになればいいなと。 鏡 水瓶座は「理念のつながり」を意味しますから。期待したいですね。 水晶 ええ。これまで水瓶座的と思っていた組織や団体が、実は利権が絡んだ山羊座的な存在だったと分かるみたいなことも、起こっているような気がしませんか? それに「陰謀論」という言葉も冥王星っぽいと思っていて、それが社会の中で語られている今の状況も山羊座冥王星的な現象のように感じていました。でも、水瓶座冥王星時代へと移ると、陰謀論に対するとらえ方も変わっていくのかなと……。 鏡 2025年は海王星と土星のコンジャンクション(二つの惑星のエネルギーが融合し、互いに強め合う)があり、理想と現実が激しくぶつかり合うような動きが起こりやすくなります。「陰謀論」にはさらにスポットが当たり、もっとエスカレートするような気がします。 対談の続きは明日11月9日(土)の公開です。お楽しみに!
鏡 リュウジ,水晶 玉子