ちゃんと動いてる? まだ使える? Wi-Fiルーターのファームウェア自動更新設定やサポート期間を見ておこう
家庭のインターネット接続で重要な役割を果たすWi-Fiルーター(環境によってはホームゲートウェイなど)ですが、特に問題が起きていなければ、あまり設定をいじったりする機会はありません。そういえば引っ越してから/建ててから/インターネットを初めて契約してから、一度も触っていないな……というケースも、少なくないでしょう。 【画像】「http://aterm.me/」で、WX3000HPのクイック設定画面(管理画面)にアクセスします セキュリティに問題がある状態でも気付かれにくく、何年も「置きっぱなし」になってしまいがちなWi-Fiルーターについて、INTERNET Watchでは、11月11日を「Wi-Fiルーター見直しの日」として、年に一度は「見直し」を、と提案しています。 具体的にどのような見直しを? という点について、関連記事もご覧いただければと思いますが、ここでは、わが家のWi-Fiルーターを例に、最低限の「見直し」作業の模様を紹介します。 ■ Wi-Fiルーターの置き場所と、メーカーおよび型番を確認する インターネット環境が長く変わっていない家庭では、使っているWi-Fiルーターの機種名(型番)が分からなかったり、さらには、どこに置いていたか分からなくなっていたりするかもしれません。まずは、この点を確認しましょう。 わが家では2022年にインターネット接続サービスを最大1Gbpsの「@nifty光 with フレッツ」に乗り換え(集合住宅の一室に戸建て向け回線を引きました)、NECプラットフォームズのWi-Fi 6ルーター「Aterm WX3000HP」を導入しました。 冒頭の写真のように、廊下の隅の天井付近に設置した突っ張り棚に、ONUとWi-Fiルーターを載せています。もしも、掃除が行き届いて掃除していなくてホコリをかぶっていたりするようなら、年に一度は掃除もしておきたいところです。通気口がホコリでふさがれていたりすると、熱がこもるなどして故障の原因となるおそれもあります。 ■ 管理画面にログインする方法を思い出す 設定を確認するため、Wi-Fiルーターの管理画面にログインします。しかし、管理画面のアクセス方法を覚えていない、ログインのためのパスワードを忘れた、というケースはけっこうあると思います。 管理画面のアクセス方法は、マニュアルで調べましょう。マニュアルを紛失してしまっていても、メーカーサイトで入手できる場合が多いです。ちなみに、Atermシリーズをルーターとして利用している場合は、接続しているPCのウェブブラウザーから「http://aterm.me/」でアクセスできます。パスワードは、買ってから変更していない場合、初期パスワードが本体に記載されていたりするはずです。 実は、昨年Wi-Fiルーターを見直したときには、買ってから1年半ほどしか経っていないのに管理画面へのアクセス方法も自分で変更したパスワードも忘れてしまっており、アクセス方法を調べなおした上で本体を一度リセットして初期パスワードに戻し、パスワードを設定し直すことになりました……。しかし、今年は大丈夫です。 ■ ファームウェアのバージョンを確認し、自動更新が有効かどうかも確認する 管理画面では、最低限、ファームウェアのバージョンと、自動更新が有効になっているかを確認しましょう。WX3000HPの場合、メニューの「ファームウェア更新」を選択し、現在のファームウェアのバージョンを確認します。そして、メーカーサイトで、現在公開されているファームウェアのバージョンも確認し、最新になっているかを確認します。 WX3000HPのファームウェア自動更新機能は「時刻指定バージョンアップ機能」という名前ですが、これが有効になっているかも確認します。 ■ サポートが終了していないことを確認する メーカーのサポート期間を過ぎ、サポート終了したWi-Fiルーターは買い替えを検討した方がいいので、メーカーサイトでサポート期間を確認しておきましょう。メーカーサイトで確認すると、WX3000HPはまだサポート期間中であることが確認できます。 ■ 自宅のネット環境そのものを見直すきっかけにも 以上、最低限のWi-Fiルーター見直しの流れを、Aterm WX3000HPを例に紹介しました。昨今では、最大10Gbpsになる高速インターネット回線の普及、さらに今年に入っては新規格「Wi-Fi 7」対応製品の登場と、家庭のインターネット環境を大きくアップデートする機会となりうる要素も増えています。 わが家では、今後1、2年の間にはWi-Fi 7対応製品を買うだろうから、そのときにWi-Fiルーターも考えよう、と思っていますが、皆様のご家庭でも、今使っているWi-Fiルーターの見直しに加えて、Wi-Fiルーターの買い替えやインターネット接続サービスの見直しまで、情報を検討してみてもいいかもしれません。
INTERNET Watch,山田 貞幸
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