セカンドキャリア支援のために! プロゴルファーがプロと経営者を結ぶ会社を設立
プロゴルファーと中小企業経営者をつなぎ、ツアーでは生計を立てていけないプロたちを支援する会社を立ち上げた元プロがいる。
その会社名は「FLAG」。起業したのは山森亮氏。 氏は現在46歳、大阪桐蔭高、転校した日大三高時代は野球に明け暮れた。しかし、高校3年生のとき怪我で野球を諦めざるを得なくなり、ゴルフへ転向するべく米国パームスプリングスへゴルフ留学。 帰国後、大学へ入学したものの中退し、茨城県にある水戸GCへ研修生として入社。ゴルフでのキャリアは、国内男子ツアーのQTファーストステージまで進出したのが最高だった。 その後、清掃会社を皮切りに映像制作、WEBサイト制作、飲食などを起業。そして昨年、会社設立へと至った次第だ。 同社は会員が中小企業の経営者たちで、所属するプロゴルファーは現在30名。会員は出資者でもある税理士事務所の顧客からの紹介でつながっていった。 所属プロの入会の際には審査、面接も行っている。プロたちの資格審査ではただ技術が優れているだけでなく、社会で必要なコミュニケーション能力を重要視している。その中にはSNSの世界ではすでに有名な藤代健太郎、今野一哉の名もあり、南出仁寛の入会の内諾も。 すでにラウンドレッスンや1泊2日のゴルフ旅なども定期的に開催。 「私も含めてプロのセカンドキャリアの問題は深刻です。ツアーで賞金だけで食べていくのは一握り。ティーチングプロにしても競争の時代にすでに入っています。そのなかでプロたちは経営者の方々と接することで社会勉強し、セカンドキャリアの形成に役立っていければと思います」(山森氏) また同社の延長線で「シャルド・アビーチ」というアパレルブランドも立ち上がり、プロが自ら広告塔になってウェアをアピールし、売れたらキックバックされるシステムも。 近い将来、日本プロゴルフ協会などとのコラボが実現したら……? 期待は広がる。 ※週刊ゴルフダイジェスト2024年6月18日号「バック9」より
週刊ゴルフダイジェスト