45歳・後藤洋央紀、IWGP初戴冠に悲壮決意「日本人の意地、強さ見せる」 王者ザック組に先勝、8回連続挑戦失敗記録も9年ぶり挑戦
「プロレス・新日本」(6日、大田区総合体育館) IWGP世界ヘビー級王者のザック・セイバーJr.(37)と、1・4で王座挑戦権をつかんだ後藤洋央紀(45)が、前哨戦となる8人タッグマッチで火花を散らした。後藤はザックに牛殺しを決めてペースを握ると、後藤率いるCHAOSのYOHが、ザック率いるTMDKのロビー・イーグルスを18分34秒、グラウンドコブラツイストで撃破。試合後も両軍がもみ合いとなったが、タイトル戦線とは無関係の大岩陵平(26)と、YOSHI-HASHI(42)が、場外で5分以上激しく肉弾戦を繰り広げる一幕もあり、会場は一気にヒートアップした。 【写真】ザック・セイバーJr.にラリアットを見舞う後藤洋央紀 若手の大森は終了ゴングが鳴った後も、大将のザックにもたき付けられてYOSHI-HASHIに突っかかっていき、チョップ、エルボー、ラリアットと試合同然の肉弾戦を敢行。若手に止められながらもボディスラムまで打とうとするなど、5分以上激しくやり合い、会場の余韻を奪った。 前哨戦を制した後藤は「ついに俺が帰ってきたぞ、IWGPのシングルのベルト戦線に。9年ぶりか…長いか、短いか。おれにとっちゃあっという間さ」と感慨深げ。2016年2月11日大阪府立体育館大会のオカダ・カズチカ戦に敗れて以来のチャンスとなるが、「8回連続で(ベルト獲得)失敗記録…そんなものは俺には関係ない。あきらめなければ決して負けじゃない」と生き様をにじませ、「ザックは素晴らしい王者だが、ここは新日本プロレスだ。俺が日本人の意地を、日本人の強さを見せつけてやるよ」と45歳での初戴冠を誓った。